寝室だけは最高に落ち着く空間にしたいと誰もが願うでしょう。
仕事や家事や育児や介護など、日中はフル回転で動き回られていることと思います。
寝室でだけは何もかもから解放されてゆっくりすごし、リラックスした状態で眠りにつきたいと思ったりします。
落ち着くようにしようと思うと、必要なものを一つ一つを丁寧に選びディテールにこだわることで、全体的にリラックスできるような雰囲気を作ることができたりします。
そういった意味でも、ベッドの選択はポイントとなります。
ましてやベッドは睡眠の質にも直接影響するので大変重要です。
今回はどんなベッドだったら最高に落ち着く寝室のために貢献できるかを説明していきます。
目次
落ち着く寝室のためにベッドでできること
寝室は文字通り寝る部屋なので、やはりベッドが担う所は大変大きくなります。
ですから、気合を入れてベッド選びに挑みたいところですが、具体的に落ち着く寝室のためにベッドはどういった部分で貢献できるのでしょうか?
まずそこを押さえると、適したベッドが選びやすくなるでしょう。
●ベッドのデザインで落ち着く寝室に
ベッドには脚付きマットレスベッドと言ってフレームのないものもありますが、基本的にはフレームがあってその上にマットレスが載っていてという構造になります。
マットレスの上には普段は布団が敷かれるので、枕カバーや布団カバーなどのデザイン性も重要になりますが、ベッド自体のデザイン性としてはフレームをどんなものを選ぶかというのがポイントになります。
その際、色や造形もポイントにはなるのですが、落ち着くという基準で考えた時、素材による違いが大きいように思います。
ベッドのフレームには、無垢の木、突板、合板、集成材、スチール、アイアンなどが使われることが多いです。
今回のテーマに特に沿うのは無垢の木と、突板かなと思います。
<無垢の木の風合いが落ち着く>
無垢の木は一本の丸太からちょうどいい大きさに切り出された木材のことを指していて、これが本質的に一番自然な状態の木材です。
デザインとしての無垢の木のありのままの優しい風合いや色味は、寝室においても落ち着きを演出してくれます。
無垢の木の特性で落ち着ける効果が
また、無垢の木の場合デザイン的にだけではなく、実際にその木の持つ特性などが発揮されて落ち着くことができたりします。
例えばヒノキですとその香りはリラックス効果が高いですし、さらに防虫効果や殺菌効果なども持ち合わせています。
他にも、無垢の木には調湿効果を期待でき、空気中の湿気が多い時は吸収し、少ない時は放散してくれる働きがあります。
寝室では湿気が多すぎるとカビが繁殖してしまうことがありますし、逆に少なすぎて乾燥すると、のどがイガイガして咳が出るなど眠りにくくなることがあります。
適度にいい状態を保ちやすくなるので、大変ありがたい特性といえます。
木の種類によって特性の違いがありますが、ベッドのフレームにはヒノキの他にも、ナラやスギやウォールナットなど様々な木が使われます。
全て優しく落ち着いた風合いになりますが、色味はそれぞれ明るいものがあったり暗いものがあったり、
木目がはっきりわかるものがあったり、それほどわからなかったり様々あるので、お好みのものを探していただけたらと思います。
<突板(つきいた)で無垢そっくりな落ち着くデザインに>
無垢ではありませんが、無垢にそっくりに見えて、同じように落ち着くデザイン性を持っているのが、突板と言われるものです。
突板は無垢の木を薄くスライスして作られ、厚みのある合板の表面に貼って使われます。
この状態になると天然木化粧合板と呼ばれたりします。
無垢材が使われているベッドだとどうしても高額になってしまいますが、突板だと比較的安価な合板が芯になっているので少し安めの価格になっていたりします。
これだと表面的には無垢材と遜色なく、デザイン的に同じように落ち着く感じに見えるのに、安く手に入れられリーズナブルというわけです。
ただ、やはり芯の部分は合板になるので、見た目以外では無垢の木と同じような特性はあまり得られません。
<シルバーのスチール素材で素朴な風合い>
スチール素材は木とは対照的な化学的な素材ですが、上のベッドのように意外と素朴で落ち着く感じになったりします。
このベッドのヘッドボードのウォールナット調の背もたれが、より落ち着く感じを際立たせています。
ただ、あくまでウォールナット調ということで無垢ではなくプリント化粧繊維版ということですが、異素材のスチールフレームの中のワンポイントとして絶妙にあしらわれており遜色ありません。
●ベッドのタイプで落ち着く寝室に
また、そのベッドがどんなタイプであるかによっても落ち着く感じが演出できたりします。
最近流行っているのが下のベッドのようにステージレイアウトができるものです。
ベッドのフレームより少し小さいサイズのマットレスを選ぶと少しスペースが空き、そこにちょっとスマホなんかを置いたり、画像のように腰掛ける時に足をのせたりでき、ほっと落ち着くスペースになります。
●ベッドの高さで落ち着く寝室に
落ち着く寝室にしようと思うと、ベッドの高さにもこだわりたいところです。
「落ち着く」ということを基準に考えると、低いフロアベッドやローベッドが適していると思います。
低いとまずベッドの圧迫感が少なくなるので寝室に開放感が生まれます。
寝る時も天井が高くなるので開放感の中で眠れます。
また、低いと寝返りなどで万が一ベッドから落ちてしまっても、大事に至ることは少ないのでそういった安心感もあります。
これらのことが落ち着く寝室へと導いてくれます。
●寝心地のいいマットレスで落ち着く寝室に
ここまではフレームについて説明してきましたが、次はマットレスについて説明します。
いかにいいマットレスを選んで落ち着いて眠れるようにするかということが、落ち着く寝室作りにも重要になります。
しかし、寝心地は好みによる違いも多く、一概にこれがいいと言うことは難しかったりします。
ですので、基本的なマットレスについて説明していくので、その中からお好みのものを選んでいただけたらと思います。
<ボンネルコイルとポケットコイル>
マットレスには主にボンネルコイルとポケットコイルという2つの種類があります。
上の画像の説明にもあるように、ボンネルコイルは面で体を支えるのに対し、ポケットコイルは点で支えます。
一般的にボンネルコイルは体全体をマットレス全体で受け止める感じになるので硬く感じることが多いようです。
それに比べるとポケットコイルは点で体圧を分散して支えるので、体の部位の荷重の違いによってそれぞれ適度に沈んだり反発したりし柔らかく感じるようです。
最近はポケットコイルが人気だったりしますが、依然としてボンネルコイルを選ばれる方も多いです。
これはもう本当に好みによるので、実際に家具屋さんでお試しで置いてあるマットレスに寝転んでみるなどして確かめてみるといいでしょう。
薄型マットレスを重ねる方法も
すでにベッドもマットレスもあるけれどもっと寝心地良くしたいという場合、薄型のマットレスを重ねて使うという方法もあります。
薄型のものだと、流行りの低反発素材とか高反発素材とかのものが多く発売されています。
また、普通のマットレスと同じようにポケットコイルのものもあり、大変種類が豊富にあります。
寝心地を調節するのに大変便利です。
薄型3つ折りポケットコイルマットレスベッド『シングルサイズ』★薄い!厚さ8.5センチ!ポケットコイルなのに三つ折が出来る!カバー取り外し可能☆☆ 感想(531件) |
さいごに
寝室を最高に落ち着くようにしたいという時、特にフレームに無垢の木を使っているようなものだとデザイン的だけではなく、無垢の木に備わるリラックス効果や抗菌効果、調湿効果などの特性も大変適しています。
マットレスに関しては、個人的にはポケットコイルのものがおすすめですが、やはり人それぞれで好みが出るところです。
あれこれと落ち着くと思われるようなベッドを説明してきましたが、他にも、モノトーンだとリラックスできるとか、原色系がいいとか、マットレスなしの敷布団だけじゃないと落ち着かないとか、そもそもどんなスタイルが好きで何が落ち着くかとというのも人それぞれだったりします。
今回説明したことはあくまで参考として、自分の感覚を大事にして素敵な寝室を作っていただけたらと思います。
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