最近ではセレブや著名人などの言わばおしゃれアイコン中にも、リアルファーやリアルレザーを使わないと宣言している方も多く、その影響から世界中の多くの人々の意識にも上るようになってきました。
以前は一部の意識の高い人たちだけの動きだったのに一般的になってきていて、大手ブランドなどでもリアルファーやリアルレザーを使わないことが宣伝になるくらいみんなの関心も高まっています。
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目次
本革を簡単に否定できないけれど・・・
毛皮や皮革製品は歴史もあり、長らく私たちの生活を支えてきてくれたのは間違いありません。
しかし、近年の大量生産大量消費の時代に突入すると、屠殺方法などで道徳的な矛盾が大きくなっているのは事実でもあります。
ただ、中でも、できるだけその矛盾が発生しないような屠殺方法をとられている場合も多いです。
また、皮のための屠殺ではなく食肉のために屠殺した動物ならば、その皮までもを大切に有効利用することが大事なんじゃないかという考え方もあります。
他にも色々な考え方があり、簡単にNOを突き付けるのもなかなかどうだろうといったところです。。。
う~ん、、、難しい問題です。
とにかく本革はちょっと避けたい
色々考えるべきところはあるのですが、例えば私の場合ですと、単純に昔から本革があまり得意じゃありません。
お肉を食べるのもそんなに好きじゃないですし、今回のテーマのベッドにも本革が使われていたりしたらなんだか落ち着きません。
どうも動物系が生理的に苦手で、だからフェイクのレザーとかファーとか合皮とかを好んで使ってきたのです。
合皮が格下だという時代ではない!
ただ、以前は、本革に比べるとそれらは単に格下のように思われてきました。
やはり本物に勝るものはないということでしょう。
しかし、冒頭にも説明した通り、もうそんな時代ではなくなってきましたね。
もう、声高に「フェイクレザーが好き!」とか「合皮が好き!」と言えちゃいます。
そんなわけで、なんとまあ前置きが長くなりましたが、今回はフェイクレザーや合成皮革と言われる素材のベッドを使うのが、時に、いかにおしゃれになるかいうことについて説明していきます。
例えば合皮のレザーベッド
例えば「レザー」と表記されている場合でも、必ずしも本革であるばかりではありません。
私が見てきた感じでは、合成皮革であることが大変多いです。
「レザー調」とか「レザー風」とかだと高確率でに合成皮革だったりします。
逆に本革の場合の方が、それがセールスポイントにもなるので、「本革使用」とか「天然本革使用」とか表記されていたりします。
どうかわからない場合は必ず下の画像のように、寸法などが書いてる場所に材質も書いてあるはずなので確認していただけたらと思います。
フェイクレザーと合成皮革は違う?
ここまででちょっと気になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほどは「フェイクレザー」という言葉が出てこなかったりしました。
「合成皮革」という言葉は出てきましたね。
で、実際の材質が書かれている画像もよく見ると、「合成皮革」の横に(PVC)と書いていました。
PVCってなんでしょうか?
みなさん一般的に「フェイクレザー」と「合成皮革」はだいたい同じような意味合いで、本革ではないものをそう呼ぶことが多いように見受けられます。
もちろん、それで普通に通じることがほとんどで、そう問題にならないことが多いですが実は厳密に言うと少し違ったりします。
フェイクレザーって?
フェイクレザーは偽物の皮といったようなニュアンスでなので、そういった意味では本革ではない合成皮革もそうとも言えそうです。
ただ、例えば、こんなものがあるのかわかりませんが、牛の皮を使って馬の皮に似せたものを作ったらそれもそうとも言えなくもないらしく、
けっこう曖昧な表現でもあるようです。
今回は皆さんが一般的に使われているように、「フェイクレザー=合成皮革」という感じで記事中にも使っていこうと思いますが、ベッドでは先ほど例に出した画像の材質のところのように、あまりフェイクレザーと書かれているものはないような気がします。
やはり曖昧さを避けるためかもしれません。
合成皮革って?
合成皮革は基材に織布や不織布が使われていて、その表面に合成樹脂を塗布して本物のレザーのように仕上げられています。
で、「合成皮革(PVC)」とあるPVCとは、ポリビニルクロライドの略で、つまり、塩化ビニル樹脂が表面に使われているということです。
他にもPUの合成皮革もあります。
PUはポリウレタンの略で、ポリウレタン樹脂が表面に使われているということになります。
PUレザーの方が質感が本革に似ていて柔軟性も通気性もPVCよりはあるようですが、水に弱く濡れたまま放っておくと劣化が進んでしまう弱点があります。
PVCレザーは本革っぽさではPUには負けますが水に強く手入れがしやすかったりするので、掃除がしっかりできてカビやダニが発生しにくと言われています。
先ほど例に出したおしゃれなベッドはPVCなので、衛生面を考えるとベッドに使うにはこちらの方が向いているのかもしれません。
人工皮革ってのもあります
合成皮革は表面だけにレザーの加工をして似せていますが、人工皮革はもっと構造や機能に踏み込んで天然皮革に似せられた人工素材になります。
例えば有名なところでクラリーノという靴に使われる素材がありますが、これは人工皮革のようです。
一応、フェイクレザーの種類として説明しましたが、人工皮革はベッドではあんまり使われていないような感じがします。
私はまだ目にしたことがないです。
フェイクレザーを単に偽物としてではなく
冒頭にも説明したような世の中の流れ的に、合成皮革などのフェイクレザーの商品はこれからより増えていくことになるかもしれません。
そうなると、リアルなレザーの方はよりその希少性が高まり価値のある物となるでしょう。
そのうち、合成皮革などのフェイクレザーを偽物という見方ではなく、当たり前に異素材のものとして見る世代も出てくるかもしれません。
そうやってみんなの目がフラットになっていくと、本革は本革で、合成皮革は合成皮革でと、それぞれの個別の良さにより目が向くのではと思います。
レザーのベッドはやっぱりおしゃれ
合成皮革のベッドはあくまで合成で本革とは違います。
しかし、やはり、本革にあるような無骨な存在感や高級感のようなものが、たとえ合皮であっても醸し出されそれが大変おしゃれに見えます。
部屋にあると、その部屋のポイントとなるような存在感を発揮します。
打ちっぱなしのコンクリートの壁にも大変合いますし、他にも白い壁や、木のフローリング、古材や、レンガなど、レザーのベッドがあることでグッとおしゃれ度が増すでしょう。
レザーのベッドが合うインテリアスタイル
レザーは高級感がある素材になるので、ラグジュアリーな雰囲気のインテリアとも大変合います。
また、インダストリアルスタイルの中にあっても、無骨さと優しい風合いがプラスされておしゃれな空間に仕上がりそうです。
他にもサーフィンなどが盛んなカリフォルニアなどの西海岸スタイルとも相性が良さそうですし、レンガの壁などが印象的なブルックリンスタイルとも合います。
レザーは植物との相性もいいので流行りのボタニカルスタイルで、たくさんの植物の中にあるのもおしゃれです。
もちろん定番のシンプルスタイルにもいいでしょう。
合皮を偽物としてではなくでデザイン性で楽しむ
本革はデザインとともに、独特の風合いであったり、耐久性があり経年変化を楽しめるところであったりといった特有の性質が大変好まれます。
合成皮革などのフェイクレザーだと本革の特性についてはやはり求めるのは難しかったりしますが、例えばPVCだと先ほどもふれたように水にも強いという特性があったりします。
PVCレザーPVCレザーでその特有の性質を持っていますが、そのデザイン性については本革と同じような印象を持ち合わせていると言うことができます。
前項でふれたように、やはり本革の偽物というよりも、本革のようなデザイン性を持つ異素材としての扱いが適当だと思います。
スマートな消費行動がおしゃれ
レザーはストレートにおしゃれ素材と言えますが、中でも合成皮革などのフェイクレザーを使うということが、特に自分にとっての最高のおしゃれになる場合があります。
最近、どういったものを、どういった観点から、どう選んで、どう買うかというような消費行動によって社会に対して意思表示する人が増えています。
ですから、逆に売る側からすると、環境問題や社会問題などそういったことを問題視し、さらにクリアしようとすることが売り上げにつながるようになってきていて、大変素敵な循環ができつつあります。
今回のテーマのベッドにおいても本革ではなく合成皮革などのフェイクレザーを選ぶということは、それを支持するということになり一つの意思表示になるのです。
ベッドに限ったことではないのですが、必要なものを買おうという時このような意味があるということを意識するのは、社会や地球を良くすることにつながり、ひいては、それは自分や自分の大切な人の幸せにもつながります。
一人一人が問題意識を消費行動につなげることができると、世界は足元から変わっていくでしょう。
冒頭に紹介したセレブ達はこういったことを先陣を切って行っており、その様こそがおしゃれだったりするのです。
このおしゃれは誰にでもできることでもあります。
ただ、言い添えておきたいのは、逆に、例えば冒頭でもふれたような食肉のために屠殺した動物のものなら、その本革製品を大切に使うことこそが社会への意思表示となると考える人もいるということです。
また、合皮だとしても全ての問題がクリアになるわけでもないでしょう。
その生産過程で環境を汚していないでしょうか?
生産国とのフェアトレードができているでしょうか?
う~ん、やっぱり難しい問題です。
色々知ろうとすることが大事です。
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