お気に入りのパイプベッドを見つけていざ買ってみたけれど、よく見たらこれ「マットレス別売り」って書いてるなんてことがあったりします。
でも、まあ、書いてある通り別売りのマットレスを買ってもいいですし、敷布団を敷くだけでもなんら問題無いわけです。
実際、数か月ほど使ってみてもやっぱり思った通りに部屋にも合うし特に問題もないし、「いい買い物ができてよかった~」なんて思われている方もいらっしゃると思いますが、ちょっと水を差すようですが問題ないってそれ本当ですか?
最近、疲れが取れないなんてことはないでしょうか?
「そうそう!前はこんなことなかったのにな・・・」なんて思う方は、疲れが取れなくなったのはもしかしてそのパイプベッドを使い始めてからではないでしょうか?
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目次
そのパイプベッドで熟睡できてますか?
何を言いたいかというと、「それってもしかして熟睡できてないんじゃない?」ということです。
パイプベッドはけっこう「マットレスが別売り」とか「フレームのみ」という状態で売られているものが多かったりします。
基本的に寝方は自由なので、やはり最初にもふれた通り別売りのマットレスを買ってもいいでしょうし、何も買わず敷布団を敷いて寝ても問題ありません。
ただ、ここに落とし穴があります。
もし別売りのマットレスをあれこれ合うものを探して買ったにしても、実際に寝てみるとなんだか合わないような気がする場合もあるでしょう。
実はけっこう失敗が多かったりします。
敷布団を使うという場合は、人によってはすぐに体が痛くなったりすることがあります。
いずれにしても、直ちに不都合が起こらなくても、徐々に蝕まれていくように自覚なく熟睡できなくなっていく場合もあります。
パイプベッドの寝心地をUPさせる方法を網羅
この記事を読み進めてくださっているということは、やはりなんとなく眠れてないかもとか、確実に眠れてないとか、何らかの自覚のある方だと思います。
そういった方には、ぜひ、ここでまた改めてマットレスと敷布団のどちらのどんなものを使えばいいかということに向き合っていただきたいと思います。
ただ、向き合うにしても一体どんな方法があるかというのはなかなかわからなかったりします。
ですから今回は、パイプベッドの寝心地をUPさせる方法をできるだけ多く紹介することで、皆さんの選択のお手伝いをしようと思います。
基本、敷布団は硬い
まず、一般敵に言われているのが、敷布団は硬い寝心地ということです。
敷布団自体は柔らかいですが、どうしてもそ硬い床や床板の上に直接敷く布団になるので、その硬さが伝わり硬く感じます。
パイプベッドだとものによっては、床よりも硬いというような話もあったりします。
ただ、寝心地というのは、本当に人それぞれで、誰かがメチャクチャおすすめしてくれるようなものでも自分にはぜんぜん合わないなんてこともよくあったりします。
ですから、必ずしも「硬い=寝心地悪い」というわけではなく、硬い寝心地が好きだという人はもちろんパイプベッドにも敷布団を敷いて寝るといいでしょう。
マットレスは柔らかい?
ではマットレスは逆に柔らかいのかというと、確かに敷布団よりはソフトな感じはありますが、厳密に言うとそういう解釈では少し足りないような気がします。
マットレスの大きな特徴は弾力があることです。
その弾力は荷重に対しての反発のことで、この反発の程度によって硬く感じたり柔らかく感じたりします。
マットレスにも硬さが色々あって、一概に柔らかいというわけでもないのです。
やっぱりマットレスはいい仕事をしてくれる
やっぱり寝心地で言うとマットレスが大変いい仕事をしてくれます。
マットレスの種類にはオーソドックスなもので、ボンネルコイルのものとポケットコイルのものがあります。
どちらもコイルが内蔵されていてバネの力で弾力が発生します。
この弾力が魅力なのですが、敷布団だとまずこれは望めません。
ボンネルコイルとポケットコイルの違い
それぞれの違いはというと、ボンネルコイルは面全体で荷重を受け止めるのに対して、ポケットコイルは点で受け止めるというところです。
つまり、前者だと寝転がった時の重みを全体で受け止めるので全体的にボヨンと沈みこむイメージです。
後者だと点で受け止めるので体の部分部分によるそれぞれの重みに合わせて沈んだり反発したりします。
いわゆる体圧の分散ができるというわけです。
一般的にボンネルコイルだと硬く感じ、ポケットコイルだと部分部分に弾力を感じる分柔らかく感じます。
最近ではポケットコイルが人気があるように思いますが、ボンネルコイルの寝心地も依然として支持されていたりもします。
低反発や高反発のマットレス
また、先ほど説明したようなコイルが使われているもの以外で、ウレタンが使われているようなものもあります。
最近、低反発マットレスや高反発マットレスも人気がありますが、これがウレタンでできていたりします。
皆さんもご存知だと思いますが、低反発のものはゆっくりと柔らかく沈み込んでいって包み込まれるような感じが魅力だったりします。
それに対して高反発は沈み込みも少ないですし、反発も早いので体圧分散がしやすいという真逆のメリットがあります。
最近は高反発のものが人気かなと思います。
高反発の方は体が資本のアスリートにも人気があります。
低反発だとどうしても一部分が沈み込んだりして、体に負担がかかり腰が痛くなってしまうようなことがあるので、それが高反発が支持される理由にもなっていたりします。
敷布団を使う人にトラブルが起こりやすい
ここまでで説明してきた通り、寝心地については人それぞれの好みということになりますが、パイプベッドに不満を抱く人は、敷布団で寝ている人が多いように見受けられます。
好みによっては心地の良い硬い寝心地も、ひとたび合わない人が寝てしまうとたちまち足腰が痛くて眠れなくなってしまうこともあります。
さらに、痛さを我慢してそのまま毎日寝続けると、本格的に痛めてしまって日中の活動にも影響が出るようになる可能性もあります。
敷布団だと床板が抜けやすくなる!?
また、パイプベッドで敷布団だけを敷いて使うと、寝心地以外にもトラブルが発生しやすくなってしまいます。
敷布団やマットレスを設置する床板が、パイプベッドの場合は下の画像のようにネット状になっていることがほとんどです。
フレームと同じスチールなどの強度のある素材が使われていたりしますが、ネットを構成する1本1本は細くフレームに比べると弱くなります。
ですから、例えばこの上に上って立ったりすると、体重がグッと一ヵ所にかかってしまって破損してしまう場合があるのです。
細い素材でも強度を発揮できるのはネット全体の面で荷重を支えるからで、一部分にかかる荷重にはどうしても弱いのです。
しかし、マットレスを使わずに敷布団だけを使う場合、敷布団は畳んだりできるほど柔らかいので面としての機能をあまり持たず、荷重が分散することもなくその場所に直接かかり続けてしまいます。
ですので、その上に立つだけでなくいつも座る場所が同じだったりしても、そこに負担がかかり続けて弱くなり破損してしまう場合もあります。
パイプベッドはマットレスと相性がいい
色々ここまでのことを総合して考えてみても、パイプベッドは実は敷布団よりもマットレスとの方が相性が良かったりします。
寝心地も色々選べますし、床板のネットに対しても負担が少なくなるでしょう。
マットレスの湿気対策にもパイプベッドは最適
また、寝具にはけっこう湿気がたまることが多かったりします。
寝汗も年中かきますし、湿気の多い季節もありますし、温度の差から湿気が発生する場合もあります。
ですからマットレスでも通気の悪い状態で敷きっぱなしにしてしまうと、すぐにカビが生えてしまったりします。
ベッドでも床板が板状になっているものも多いですし、すのこ状になっているものであっても、中には1つ1つの板の幅が広くて隙間が少ししかないようなものもあったりします。
そんな床板だと通気が悪くなるので、気が付いた時にはカビがびっしりという場合もあるのです。
その点パイプベッドは床板がメッシュになっているので大変通気が良く、湿気を放散することもできるのでカビにくくなります。
パイプベッドとマットレスはウィンウィン
パイプベッドを快適に使うにも安全に使うにもマットレスがいいですが、さらにそんな便利なマットレスを衛生的に使い続けるにはパイプベッドが適しているという風に、相互間でのメリットがあるというわけです。
ですから、できたらマットレスを使う方向で考えていただく方が間違いないかなと思います。
マットレスの選び方には注意が必要
ただ、どんなマットレスでもいいというわけではありません。
最初の方にもふれましたが、パイプベッドではけっこうマットレス選びの失敗が多かったりするのです。
マットレスを買う時、どんなものを選ぶかが大変重要なポイントになります。
パイプベッドにはどんなマットレスがいいか
それではいよいよ、実際にどんなマットレスがいいかを説明していこうと思います。
ここが今回の最大のポイントになります。
ぜひ、ここだけでも読んでいただけたらと思います。
薄型マットレスは避けた方が無難
別売りのマットレスを探そうと思うと、パッと目につきやすいのが薄型のものだったりします。
価格も安いですし運んだりなど扱いもしやすいので、ついついそちらに目が行きがちです。
ここまででも少しふれましたが、アスリートが使っていると謳われているようなウレタン素材の高反発のものも薄型のものが多いように思います。
薄型だと敷布団の二の舞になる可能性も
アスリートの方が薄型のマットレスをなぜ使っているかというと、もちろん普段使いもされるでしょうが、それが持ち運びもしやすく遠征先でも使いやすかったりするからです。
つまり、薄型のマットレスは、基本、折りたためるようになっているものが多く、収納したり、持ち運んだりがしやすくなっているのです。
いくら高性能な素材であってもなんせ薄いので、どうしても荷重がダイレクトにパイプベッドに伝わりやすくなります。
ですので敷布団を使う時と同じように、一部分に荷重がかかりすぎると床板のネットが破損してしまう可能性があります。
マットレスは厚みが増すほどクッション性がある
また、単純にマットレスは厚みがあればあるほどクッション性も良くなったりします。
もちろん高性能素材だと薄型でも素晴らしいものもあるのですが、基本的にはそうだったりします。
薄いマットレスだともし選択を誤って柔らかすぎるようなものを買ってしまったなら、寝心地についても敷布団の二の舞になってしまう場合があります。
もし厚みのあるマットレスなら失敗しても厚み分の弾力は期待できますが、薄型で失敗してしまうとただただ失敗でしかなかったりします。
ロフトベッドなど高さのあるベッドは高品質な薄型を!
ただ、パイプベッドの中にはロフトベッドや二段ベッドやハイベッドなど高さのあるベッドもあります。
パイプベッドでは薄型は避けた方が無難だという風に説明しましたが、実は高さのあるベッドだと薄型じゃないと危なかったりします。
高さのあるベッドには転落を防止するために必ずサイドフレームがついていますが、厚みのあるマットレスを使ってしまうとサイドフレームを越えて転落してしまう可能性があるからです。
薄型を選んだとしても柔らかすぎるようなものだと、荷重が一部分に偏ってかかりやすくなり、これまた床板のネットに負担をかけてしまいかねません。
ですから、ロフトベッドなどの高さのあるベッドは特に反発力が高く硬めで高品質なものを選ぶ方が寝心地も良くなりますし安全性も高くなります。
例えば下のもののように、薄型なのにポケットコイルが使われているものもあり、こういうタイプだと比較的しっかりしています。
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敷布団とマットレスを組み合わせてもいい
また、どっちかではなく、どっちも使うことを考えてもいいでしょう。
例えば薄型のマットレスを買ってみたけれどもなんだか足りないなと思ったら、敷布団で調整することもできます。
高さのあるベッドでは厚みに注意しないといけませんが、腰掛けられるくらいの高さの普通のベッドなら重ねて使ってもそれほど問題無かったりします。
マットレスをしっかりしたベースとして使う
とにかく、マットレスはパイプベッドを使う時のベースとして考えるといいでしょう。
ですから、薄型でもできるだけ造りのしっかりしているようなものを選び、寝心地については敷布団などで微調整するという風に割り切るのもいいかもしれません。
さいごに
パイプベッドで起こりがちなマットレス問題について説明してきましたが、もう一つ最後に大事なポイントを紹介しておこうと思います。
それは、できるだけ低価格で低品質なものは選ばないことです。
パイプベッドは特にそういった商品が多かったりします。
うまくネジがはまらなかったり、ゆがみがあったり、パイプが弱かったりといったものも残念ながらあったりします。
その時はお財布に優しく思えますが、結局すぐに傷んでしまったら無駄な出費がかさむことになるでしょう。
パイプベッドは品質の差が大きく、床板にしっかりした木のすのこが使われているようなものもあったりします。
できるだけそういった高品質なものを選んでいただけたら安心して快適に使えます。
高品質なのに低価格なものが見つかったら最高ですね。
アウトレット品などから探すのもいいかもしれません。