ヘッドボード、宮と聞くと「ベッドの頭らへんのだな」となんとなくはイメージができると思います。
でも、それが具体的にどういうものでどういった使い方なのかということは曖昧だったりします。
「これは飾り?」とか「もたれてもいい?」とか「そもそも何のためにあるのだろうか?」というのがイマイチ用途がはっきりわかっていないのが本当のところではないでしょうか?
また、ベッドの絵を描く時、当たり前に描く人も多いかと思います。
確かにベッドらしく見せる部分でもあるのですが、実際に使う時に、「いる」「いらない」というところは意見が分かれます。
あると便利なようにも思えるのですが、逆に不便な場合も実際にあります。
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目次
いるいらないを判断するのに
ベッドのサイズや高さや色などは実際に部屋の広さとの兼ね合いや、使い勝手、自分の好みなどから決めやすかったりもします。
でもヘッドボードや宮の有り無しってなんとなくイメージしにくくないですか?
「絶対いる!」とも「絶対いらない!」とも言い切れなかったりもします。
ですので今回は、まず「ヘッドボードと宮ってどう違うの?」というところからはじめ、それぞれのメリットデメリットをまとめてみます。
それから改めているかいらないかをどう判断すればいいかを説明していきます。
ぜひ参考にしていただければと思います。
ヘッドボードとは
ヘッドボードは上のベッドのように、枕の位置の上にあたる部分で垂直や少々斜めに突出しているボードを指します。
よく広告などでは、「ヘッドボード付き」というように表記されています。
それがどういった機能かというと、辞書では「ベッド頭部にある飾り板」といった具合に説明されていて、具体的な用途は限定されていません。
しかし、実際は次のような特徴のあるものを指すことが多いです。
ヘッドボード付きの特徴
- 背もたれとして使える
- 背もたれ兼棚として使える
- 薄型が多い
- ベッドのデザイン性を表す
ヘッドボードは特に背もたれとして就寝前やリラックスタイムに本を読んだりする時に枕やクッションをあてがいもたれたりして使われます。
背もたれの機能にプラスして下のように棚が付いているものもあり、ちょっとした小物を置くことができるようになっているものもあります。
ただ、薄型であるというのが特徴でもあるので、棚と言ってもほんの少しのスペースになります。
例のものは厚みが出ないようにうまくヘッドボードのサイド部分の隙間を利用して、雑誌が立てられる棚が作られています。
このようにヘッドボードで「棚付き」という時、薄型でありながら工夫してあるものが多いです。
棚付きでも背もたれと兼用
注意したいのがあくまで背もたれと棚を兼ねているというところです。
ですので前面はもたれられるようにボード状になっていることが多いです。
これが後に詳しく説明しますが、「宮」との大きな違いになるかと思います。
ベッドのデザイン性を表現
ヘッドボードはベッドのデザインとしての存在感も大きいかと思います。
「顔」ともいうべき場所で、その素材や形状や色などによってそれぞれの個性をだすことができます。
デザイン性が強調されるとき、よくデザインパネルベッド、ヘッドパネルなどと表記されてる印象があります。
ヘッドボード付きのメリット・デメリット
ヘッドボード付きだと必ずしもベッドを壁際に設置しなくても背もたれが確保できます。
ですから、逆に壁際に設置するなら背もたれとしての機能は壁でも十分に果たせます。
ただ、理想を言えば壁から離れた部屋の中央に設置する方が良いでしょう。
なぜなら、ベッドは湿気がこもりやすく、マットレスの四方に開放感がある方が通気が良いからです。
また、宮に比べると薄型のものが多くベッドの寸法も大きく変わらないことが多いです。
注意したいのが、ヘッドボード付きはデザイン性の高くオシャレなものも多いのですが、その一方で低すぎたりするなど、背もたれとしての機能が十分でないものもあります。
宮とは
「宮付き」は「ヘッドボード付き」と同じように扱われている場合も見られますが、厳密にいうと上のベッドのように棚などの収納が前面にしっかりついているタイプのベッドになります。
建築用語でも物入れを宮と言ったりするそうです。
次に特徴をまとめておきます。
宮付きの特徴
- 前面に棚が付いている
- 棚にプラスして照明やコンセントが付いているものも多い
- 厚みのあるものが多い
- ベッドのデザイン性を表す
「宮付き」とある場合「ヘッドボード付き」のように背もたれとしての機能はあまり望めなかったりします。
多くの場合、棚として前面に物を置ける機能を重視したものが「宮付き」と表記されてる印象があります。
「ヘッドボード付き」で棚がある場合、先ほどもふれましたが前面はボード状になっていてもたれられますが、「宮付き」の場合だと前面は棚なのでもたれるにはむきません。
しかし棚としての機能が充実し、さらに照明やコンセントが付くなど便利なものが多いです。
ですのでどうしても厚みがあるものが多いかと思います。
また、イメージ的に和の感じが強いですが、決して和に限定されず様々なデザインのものがあり、ヘッドボードと同じようにそのベッドの個性を表します。
宮付きのメリット・デメリット
宮付きのベッドは何といっても棚にスマホや時計、本などを気軽における点が便利です。
特徴でもふれた通り、照明やコンセントが付いてるものもありより便利です。
ただ宮付きでなくてもベッドサイドにテーブルや棚、照明などを設置することで同じような機能が得られたりもするのですが、一つ一つをまた選んで買ってというのは費用も時間もかかります。
ワンセットですべてがそろうのは大変便利だと言えます。
また、少し厚みがでるので寸法が大きくなりがちです。
高さもあるものですと、窓の位置との関係など置き場所を考える必要もでてきそうです。
ヘッドボード付きと宮付きどちらにも共通するところ
ヘッドボードと宮それぞれでメリットとデメリットがありましたが、次にどちらにも共通する特徴とメリットとデメリットを説明していこうと思います。
共通する特徴
- ベッドの個性がでる
- ベッドの前後がはっきりする
- 機能を便利に使えるが他の方法もなくはない
- 後付もできる
まずヘッドボードや宮があるベッドの特徴として個性がはっきりだせるということがいえます。
前後についても、それが付いている方が頭の方だということがはっきりわかります。
また、ヘッドボードや宮は大変便利なことが多いのですが、必ずしもそれでなくては便利に使えないというわけでもないですし、必要ならば後付できるものも販売されています。
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共通するメリット・デメリット
共通する特徴からベッドの個性がはっきりでやすいので、インテリアとしてデザイン性の高いものを選べます。
また、前後がはっきりするので、例えば寝る向きを変える時は大がかりになります。
ですからあらかじめ設置する時に向きをしっかり考えておかないと、気軽にレイアウトを変えにくかったりします。
また、ベッドをお客さんが来た時などはソファーとしても使いたい時、いくら大きなカバーをかけてみても、ヘッドボードや宮があるとどうしてもベッド感が強くなるので使いにくいかと思います。
ヘッドボードや宮っている?いらない?
ここまでのことを踏まえて次にヘッドボードや宮の有無を判断するポイントをまとめておこうと思います。
いる、いらないを判断するポイント
- デザイン重視ならいる。特にヘッドボード(デザインパネル)はデザイン性が高いものが多い。
- ベッドは部屋の真ん中に設置したいけど、背もたれが欲しい時はヘッドボードがいい。逆に壁際に設置する場合はなくても良い。
- しっかりとした棚や照明、コンセントなどが欲しい時は宮がいいが、スマホが置けるくらいのちょっとした棚で良いならヘッドボードにつくものもある。
- サイドテーブルや棚、ラックなどを持ってる場合は宮付きでなくても良い。
- 迷う時はいらない。必要なら違うもので代用したり、別売りのもので後付できなくもないが、もともとついていたものを取ると使えなくなる恐れがある。後付を検討する可能性が高い場合、適応する商品をあらかじめ探しておくと安心。
- ベッドをソファーとしても使いたい場合はない方が無難。
独断と偏見でだいたいこのような感じかなと思います。
例えばロフトベッドのように特に高さのある場合だと宮棚があることでずいぶん便利になるのではと思います。
高さがあると、ちょっと机に置いたスマホを取ろうと思っても、いちいち下りてまた上ってとしないといけなくなります。
ちょっと置ける棚があり、しかもコンセントがあってとなると充電までできます。
必要性に応じているいらないが変わってくるので、自分がどのように使いたいかということもポイントにして選ぶとさらにピッタリのものが見つかるのではと思います。
さいごに
ベッドは寝る場所であるというのが一番の使い方ですが、意外とくつろぎスペースとしても長く過ごす人も多かったりします。
寝る前に漫画を読んだりスマホを見たりというのを毎晩楽しみにしている人も多いでしょう。
寝る前だけでなくても、お休みの日にダラダラと過ごす時間は、一見だらしなくも思われますが、大変貴重で贅沢なリラックスタイムとも言えます。
毎日仕事や勉強や家事などでフル回転の人も多いでしょう。
そんな毎日のささやかな楽しみとして大切にしたい時間です。
ヘッドボードや宮の有無はそういった時間に影響します。
記事中にもふれた通り必ずしもないといけないというわけではなく他でも代替できるので、ちょうど良い方法を選んでいただけたらと思います。
また、単純にデザイン性を担う側面も大きくあります。
一目ぼれしてしまうようなベッドにはたいていヘッドボードや宮が付いているのではと思います。
長く使い続けるためにもデザインは必要な機能とも言えます。
使い勝手を気にする一方で、あまりとらわれすぎず自分のセンスや直感を信じるというのも大切なことではないでしょうか。