和室とベッドは一見「合う」とは思えず、違う文化のもののように思いませんか?
しかし、実は畳の性質は健康をつかさどる清潔でリラックスできる寝室に大変向きます。
今回は畳の性質がベッドルームにどう合うかということと、最新のインテリアスタイルの視点も交えたベッドの選び方を説明していこうと思います。
ベッドは昔の日本でも使われていた
そもそもベッドというと西洋から入ってきた文化のようなイメージではないでしょうか?
実は日本でも奈良時代のものが正倉院に残っているようです。
身分などによっても寝方は違っていたようですが、それから畳に直接寝たり、柔らかい布団を使うようになったりと色々変遷しながら現在に至るようです。
かぐや姫が座っているようなイメージの、ちょっと床が高くなっていて天井から淡い色のベールが垂れ下がっていている小部屋みたいなのも、御帳(みちょう)と呼ばれる天蓋付きベッドだそうです。
このように歴史から見ても、ベッドは和の文化の畳の和室と意外に合うのです。
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和のスタイルの多様性
昨今の和のインテリアのスタイルとしては純和風であったり、和モダンであったりというのが主流かと思います。
個人的にはいよいよまたこれから和がくるかなと思っています。
和以外にも、現在、北欧スタイルや西海岸スタイル、パリ風であったりの外国のスタイルや、インダストリアルスタイルやボタニカルスタイルなどが流行っています。
これらの異なるスタイルをうまく取り入れた和ミックスとでもいう感じのスタイルがくるかと思うのです。
和室の良さを見直す
まず最初に和室の良さについてふれておこうと思います。
みなさんそれぞれに感じられているとは思いますが、それをはっきりと自覚しておくことがベッド選びにも生きてきます。
和室が好きで家を建てる時にわざわざ作ったという方も多いかと思いますが、それはリビングの一角であったり、客間であったりするのではないでしょうか?
大きな要素は畳ですが、最近の新築のお宅ではそれが寝室であることは稀です。
和室は実は寝室にもとても向きます。
ですので、いわゆるベッドルームにも向くのです。
それは畳の特徴によります。
「本畳」の特徴
- 弾力性がある
- 吸音性・遮音性がある
- 断熱性がある
- 調湿性がある
- 空気をきれいにしてくれる
- 落ち着く
和室を和室たらしめる畳ですが、畳は藁を締め付けて圧縮した畳床(たたみどこ)とそれにい草を編み込んだ畳表(たたみおもて)、さらに一長辺を畳縁(たたみべり)で縁取って構成されています。
これがいわゆる本畳です。
最近では畳床に藁とポリスチレンフォームが使われていたり、さらに藁自体が使われていない畳も多いです。
先ほど箇条書きであげた畳の特徴は本畳についてになります。
今回は昔ながらの本畳について、これらの特徴がベッドルームとしての使い勝手でどう生きてどう合うのかということを説明していこうと思います。
弾力性がある⇒ベッドから転落しても比較的安心
ベッドルームの安全性を高めるのにこの弾力性が生きます。
和室の畳は稲藁の畳床と編まれたい草の層からなっていおり、空気を多く含むことができます。
そのため弾力性の他クッション性もあり、ちょっと転んだりしてもそれほど大事にはつながらなかったりします。
ですから、寝ていて万が一転落してしまっても比較的安心です。
ただ、ずっとベッドを置いていると、脚部分の畳がどうしてもへこんでしまったりします。
気になる場合は下にマットを敷くなど工夫をすると良いでしょう。
吸音性・遮音性がある⇒プライバシーを大事にできる
ベッドルームは超プライベート空間です。
和室の畳はスポンジのように密に空気を含むので音を吸収したり、遮ったりが可能になります。
ですので、例えばマンションにお住いだったり、一戸建てでも寝室が2階にあるというお宅にも大変向きます。
断熱性がある⇒温度を整えやすい
こちらも同じ理由から和室の畳は、夏はひんやりと感じ、冬は暖かく感じたりします。
また、保温効果もあり冷暖房の効果を高めてくれたりします。
寝室は特に季節による暑さ寒さにおいても快適でなければ睡眠に影響します。
ですので、畳はベッドルームに合うのではと思います。
調湿性がある⇒ベッドのカビ対策として有効
これもやはり同じで和室の畳はスポンジのように空気を多く含むので、空気中の湿気が多いとそれを吸ってくれて、逆に少ないと湿気を放湿してくれます。
ベッドのマットレス、布団などの寝具は特に寝汗などの影響を受けて湿気がこもりやすく、カビが生えやすかったりするので、畳の調湿性が存分に生かされるかと思います。
ただ、例えば畳に直接布団を敷いてそれを上げ下げすることなく万年床にすると畳も布団もカビてきます。
それと同じように、畳とベッドの底との間の通気性が保ちにくいフロアベッドなど、低いものを使い続けるとやはり同じようにカビが生える可能性があります。
普通の30㎝前後の高さがあると畳の調湿機能も働きやすくなりカビ対策に向くかと思います。
空気をきれいにしてくれる⇒ベッドルームから健康を支える
ベッドルームでは睡眠中に特に大きな呼吸を一晩中繰り返します。
畳のい草にはさらに有害な化学物質を吸収してくれる作用と、天然の殺菌作用があります。
ですので、まるで空気清浄機のように室内の空気をきれいにしてくれます。
きれいな空気を吸うことが健康にもつながります。
落ち着く⇒ベッドルームを最高のリラックス空間に
ベッドルームでは睡眠のためにリラックスできるかどうかが特に重要になります。
和室の畳のい草の香りにはフィトンチットをはじめリラックス効果が高い成分がたくさん含まれているので、まるで森林浴をしたような気持の良さを感じられます。
また、天然のい草の優しい肌触りが直接寝転んだ時にも心地良いですし、歩いた時の足触りも良いです。
そういったことからゆっくり落ち着いて睡眠をとるベッドルームに大変合うのです。
畳の和室は特に子育てに向く
畳の和室はベッドルームにもおすすめなのですが、特に小さいお子さんのいる家庭にはより合うかと思います。
畳だと多少転んでもクッション性があるので比較的安心ですし、柔らかすぎず硬すぎないところやい草の網目で摩擦があるところから、ずりばいやハイハイなどもしやすかったりします。
また、特に本畳だと天然のものから作られていて、有害物質が含まれるような接着剤や塗料も使われません。
畳は子育てをするのにもってこいだったりします。
畳の和室に合うベッド
畳の良さをまた改めて見直していただけたところで、次にいよいよそんな畳の和室に合うベッドについて説明していこうと思います。
冒頭にもふれた純和風、和モダン、和ミックスの3つのスタイルからみていこうと思います。
純和風とベッド
純和風の和室の部屋のイメージをそのまま保てるベッドを考えると、日本の昔からある和家具のイメージを持つベッドを探すと良いのでしょう。
ただ雰囲気のあるものは選べますが、どうしてもそこには現代の雰囲気も加わるので和モダンとも言えます。
ですからここでは、和モダンの中でもより純和風の雰囲気を出しやすいものとして説明していこうと思います。
素材的には木製で、色的には黒や濃い茶色が合うかと思います。
重めで深めの色だと和風の雰囲気の重厚感と、骨董などのアンティーク感が高まりやすく純和風のイメージを簡単に出しやすいです。
特に黒は純和風の雰囲気と合うのですが、黒の光沢によっても印象が変わります。
例えば、ツヤがある黒ですと漆塗りのイメージになります。
濃い茶色は日本の昔からの技の渋柿塗装で仕上げたかのような渋いビンテージ感のある茶色だとなお良いでしょう。
そういった色で、さらに宮付きのものがいいかと思います。
和家具のように作りこみが細かく、棚が仕切られていたり、小さな引き出しが付いているような宮が合うでしょう。
行燈のような照明がついているとさらに雰囲気が高まります。
下に純和風の和室に合いそうなベッドの例をいくつかあげておきます。
純和風の調度品のような宮付きのベッド
このベッドは傷や汚れに強いウレタン塗装仕上げによる控えめなツヤがあります。
宮には棚の他に引き出しのついている珍しいタイプです。
その細かい作りが純和風の和室の雰囲気に合うのではと思います。
純和風の和室に合うベッドで選べるブラックとブラウン
このベッドは宮棚に照明も付き純和風の雰囲気にも合うのではと思います。
ベッド下にはさらに大容量にの収納が可能になっているので、機能的にも優れています。
和室に鏡面仕上げの黒はまるで漆塗りのような光沢
和室でこのベッドの特徴となる鏡面仕上げの黒がまるで漆塗りのように映えます。
白も選べるのですが、純和風のイメージにはだんぜん黒が合うでしょう。
鏡面仕上げの黒の光沢が純和風の和室の部屋にあるととても上品な印象になります。
夜の暗い部屋の中で間接照明に照らされるとずっしりとした光沢を放つのではと思います。
和モダンとベッド
ここまでの説明では和モダンの中でもより純和風の雰囲気を出せるものを説明をしました。
次に、和モダンの中でもよりモダンな現代風の雰囲気を多く取り入れられるベッドの説明をしていこうと思います。
和モダンはさらに次の項目で説明する和ミックスとも親和性が高いかと思います。
モダンさをだすのに新たな要素をミックスさせるからです。
しかし和モダンという場合はあくまで和が主体となりベッドだけが雰囲気的に浮きすぎないということが大事かと思います。
ポイントとなるのが色選びではないでしょうか。
純和風の雰囲気では、黒や濃い茶色など黒系統の色が合うと説明しました。
和モダンでは濃い茶色~薄めの木目の色のを選ぶと軽快になりよりモダンな感じが出やすいかと思います。
そもそも和室ということで和の雰囲気は部屋だけでも十分出ます。
ですのでベッドはモダンさを出すアイテムとして、色もデザインも少し遊び心のあるようなものを選ぶと、モダンで軽やかな印象になります。
下に和モダンの例をあげてみます。
和室にヒノキの畳ベッドの淡い木目がなんとも和モダン
感想(20件) |
無塗装のヒノキのベッドで薄い色の木目がモダンな雰囲気を部屋に吹き込んでくれます。
ごくごくシンプルですが、そのあっさりした感じがさらにモダンさを出してくれるかと思います。
和室にモダンな風を吹かすウォールナット突板のベッド
このベッドでは和室にサラッとモダンな風を吹き込むことができます。
遊びすぎず、奇をてらいすぎていない感じがオシャレです。
ウォールナット突板の優しい色と風合いがとてもいい感じです。
ヘッドボードの板が横方向にゆったり貼られていて、もたれやすいように少し斜めになっています。
フレームもマットレスより少し大きく作られており、それもまたゆったりと見える要素だと思われます。
洋室にもとても合うオシャレなベッドですが、和室に置かれるとよりその質感やデザイン性が際立ちモダンな印象がプラスされます。
モダンではありますが、落ち着きを感じるデザインなので和室で浮くこともありません。
このタイプは和ミックスなイメージにも重宝しそうです。
和ミックスとベッド
和ミックスのベッド選びはハイセンスな方にぜひ挑戦していただきたいです。
和モダンの冒頭でもふれましたがここでいう和ミックスは和モダンと親和性が高いです。
しかし和モダンが和の枠から出ないようにすることに対し、和ミックスでは和にプラスして、違う要素が散りばめられたり、融合したりして新たなスタイルが出来上がる感じです。
どちらかというと外国人目線からのとらえ方に近いかと思います。
いくつか例を上げてみます。
「和室+北欧風ベッド」が合う!
このベッドはシンプルな作りだけど機能的です。
棚もコンセントも収納もついています。
デザイン的には無駄のない直線的な北欧の要素が詰め込まれています。
和のスタイルにも無駄のなさや直線的な要素があり、共通する特徴があるので北欧スタイルのベッドと和室の相性は良く、意外に合うのです。
ちょっと北欧系のテイストを部屋にプラスするだけで、カーテンを北欧の鮮やかなテキスタイルにしてみるなど、他にも北欧テイストを取り入れやすくなり和室の雰囲気を明るくすることができます。
「和室+スタイリッシュなベッド」が合う!
都会的な要素は和室とは対立することもあるのですが、例えばあまり物の多くないシンプルな部屋にこれを置き、うまく融合させると合うかなと思います。
このベッドは最近人気のステージレイアウトになります。
ステージレイアウトとはマットレスがフレームより小さく、フレームがあまる置き方を言います。
ステージレイアウトのは低めのローベッドであることが多く、さらにフレームにゆとりがありゆったりと見えます。
北欧風と説明されているものが多い印象ですが、こちらの場合、脚のシルバーがスタイリッシュな印象です。
和室の部屋にあっても合うのですが、そこにさらに都会的でお洒落な印象がプラスされるように思います。
また床面の耐荷重は600㎏もあるので、小上りのように使うのも面白いかもしれません。
「和室+アンティーク調ベッド」が合う!
ロートアイアン デイベッド シングル ベッド 幅203 奥行105 フレーム パイプ ソファ ソファベッド ハイ&ロー 高さ調節 床下収納 感想(4件) |
このベッドが和室に合うのかと思われる方もいるかもしれませんが、これを置くことで和室がそれまでとは違う新たな雰囲気になります。
この西洋の雰囲気と和室の和の雰囲気の和洋が合わさるとアンティークな感じがでて、明治の文明開化の頃のレトロで上品な雰囲気が出るかと思います
そもそもこれは、ヨーロッパ系のエレガントな曲線デザインのアイアンベッドになります。
デザイン性が高いのですが、合わせ方によって姫系になったり、エレガント系になったり、アンティーク調になったりと色々な顔を見せてくれます。
さらにソファーとしても使え機能性に優れていおり、多少狭い部屋でも便利に使えます。
「和室+南国風ベッド」が合う!
このベッドは無垢のウォールナットではありませんがウォールナット柄の化粧板が使われています。
特にポイントはスリットデザインの宮にあります。
なんとなく和室のふすまの上の欄間のような和風な風情を感じますが、開放感や色などから南国風なゆったりした雰囲気もあります。
このベッドでは和とエキゾチックな感じが融合しています。
部屋に他にも大きめの観葉植物などを置くとエキゾチックな雰囲気がさらに高まるでしょう。
さいごに
どうしてもオシャレなインテリアにしようと思うと、外国のインテリアに目が行ったりします。
実際に外国風のインテリア用の商品も多く販売されていて、インテリア雑誌などでもそういったスタイルが提案されています。
でも、ふと近くの神社や野山、旅行などでは古都なんかを訪れてみると、日本に昔から生えている木々であったり、野草であったり、ごつごつした岩や小石であったり、昔からの作りの境内や、家屋、街並みが他にはない素敵な風情を伴ってそこにあったりします。
昔からある焼き物や調度品なども上品なものからポップなものまで様々なものがあり、その魅力は色あせることはありません。
よくそれらはハイセンスな海外の目に発掘される形で脚光を浴びたりしますが、ぜひ、ここに住む私たち自身が再発見できたならと思います。
今回紹介した以外にも和には色々なアプローチができます。
みなさんのセンスとアイデアでぜひオシャレな部屋を作り上げていってもらえたらと思います。
和室の部屋はそんなオシャレな部屋の土台となるのではと思います。