寝室が汚いことに気づいてびっくりしたことはありませんか?
うっすらとフローリングの床の隅っこに積もったホコリに気づき、それに端を発して部屋中の様々な汚れが目についた経験はないでしょうか?
それまでは気にならなかったのに、一度気になりだすといよいよリアルな汚さに気づいて愕然とするんですよね。
まだ汚部屋ではなくても、物もそれなりに散らかってしまっていてどこから手を付けていいかわからなくなってしまったりします。
目次
綺麗を維持しやすいベッド選び
片付けや掃除をする意思がないわけではありません。
ただ、毎日毎日寝て起きてするだけの部屋で、普段は仕事などで忙しく寝室の掃除にまで手が回らなかったりします。
それだったら考え方を変えて、いっそのこと汚くなりにくい寝室作りを考えると良いでしょう。
そのためにベッド選びが重要になります。
「このままでは汚部屋になってしまう!」と一念発起されている方や、これから新居への引っ越しを控えている方にぜひ参考にしていただきたいと思います。
寝室は汚くなりやすい!
特に寝室は汚部屋になりやすいと言えます。
なぜなら寝室にはクローゼットやベッドなどがあります。
クローゼットにはたくさんの衣類が入ってます。
ベッドには布団に枕にマットレスが置かれています。
衣服などの物もたまりやすいですし、汚いホコリやチリは繊維や汚れや私たちの体から出る髪の毛や皮膚などによってできるので、寝室は家の中でも特にホコリやチリが発生しやすい場所でもあるのです。
汚い寝室しないためにベッドにできること
ベッドでできることは、「掃除をしやすいベッド」と「汚れにくいベッド」を選ぶことです。
「片付けがしやすいベッド」ということで収納がたくさんついているようなものも対策としては良いのかもしれませんが、それは実は汚い寝室を助長させてしまう場合があるので、「掃除のしやすいベッド」の中で条件付きでふれています。
寝室の掃除をしやすいベッド
- ベッド下収納がない方がいい
- ローベッドじゃない方がいい
- ロボット掃除機が使えるとなおいい
汚い寝室を防止するためのベッドのポイントを簡単にまとめると上のようになります。
どのポイントもつまりベッド下の問題となりますが、次にそれぞれ詳しく見ていきます。
できればベッド下収納がないほうがいい
収納付きのベッドは便利なのですが、汚い寝室防止のための掃除に特化して考えるとやはりどうしても綺麗にしにくくなってしまいます。
例えば引き出しですと引き出して掃除も可能ですが、ついつい億劫になりがちです。
特に普段あまり使わないものを引き出しに収納している場合、ホコリもたまりやすくなります。
さらに、たまに引き出しの出し入れを行うと、たまっているホコリが舞い上がり寝室の空気を汚します。
収納を増やすことで物が増える場合も
また、寝室はそもそも物がたまりやすいのですが、汚いとよけいにたまりやすくなります。
だからこそ収納があった方が片付けられそうに思いますが、収納があるから物が増えるといったことも考えられます。
物が増えたら収納を増やし、収納が増えたら物を増やしという悪循環は汚い部屋によく見られます。
できれば収納はクローゼットや押し入れと決めてしまって、そこに収まらないものはいらないものから処分するというサイクルを作ると良いのではと思います。
それでも収納が欲しい場合
どうしてもベッド下の収納が必要だという場合は、できるだけ毎日開け閉めできるように下着や靴下など日常的に使うものを収納すると良いでしょう。
例えば引き出し式収納で毎日の開け閉めの習慣ができることで、ベッド下の空気の循環が良くなりますし、掃除をする時の開け閉めの面倒くささのハードルも下げれます。
このようにたくさんの物を片付けるためにただ大容量が収納できるベッドという風に考えると、よけいに汚い寝室を助長させてしまう可能性がありますし、必ず日常の掃除のしやすさをセットで考えなければ健康上の問題が起きかねません。
掃除に特化するとフロアベッドじゃない方がいい
寝室の掃除のしやすさだけを考えると、あまりフロアベッドはおすすめできません。
フロアベッドなど床に近いベッドの場合、脚付きのベッドよりもフレームの面だけで構成されているベッドが多くなります。
ですので、そうなると掃除機のヘッドや次に紹介するロボット掃除機なんかもベッド下に入ることができません。
高さがないからと言って汚いホコリやチリがたまらないというわけではなく、ちょっとした隙間やマットレスなどから徐々にたまっていきます。
このような低いベッドの下の綺麗にするには、マットレスをどけて床板をどけて掃除機をかけることになります。
けっこうな手間です。
低いベッドは天井までの高さもありますし寝る時に開放感が味わえます。
部屋の中でも圧迫感を感じにくく部屋が広く見えます。
また、低いので万一転落してしまってもケガの心配も少なく、小さいお子さんとご家族で寝るベッドにも適しています。
メリットもたくさんあるのですが、ベッド下の掃除に関しては少し面倒なのが実情です。
寝室にロボット掃除機が使えるとなおいい
掃除のしやすいベッドとはつまり、ベッド下に掃除機のヘッドなどの掃除器具が入り込めるかどうかになります。
中でも最近はロボット掃除機が普及していて、ベッドでも「ロボット掃除機対応」といった感じでそれがウリになっているものも出てきています。
ベッド自体のトレンドとしてはローベッドが人気だったりするのですが、そうなるとやはり掃除の心配をされる方が多いので、こういった表示になっているのかと思います。
他にも最初に説明した引き出し付きのベッドの場合もロボット掃除機は入り込めず、気づかないうちに大量の汚いホコリやチリがたまっていく可能性があります。
掃除機を使うか?ロボット掃除機を使うか?
寝室の掃除対策にはこの選択はかなり重要です。
正直、ロボット掃除機はかなり便利です。
何よりも、時間の節約ができます。
床掃除の時間をとらなくてもロボット掃除機が勝手に部屋が綺麗にしてくれます。
ロボット掃除機が出始めた頃はびっくりするくらい高いものばかりで、「ロボット掃除機=高い」という印象でしたが、最近では手頃な価格のものも増えています。
ただ、注意しないといけないのが、ロボット掃除機を有効に使おうと思うと床に物がたくさんあってはアウトだということです。
ですので逆に床に物を置く習慣を改善できるという風にそれがメリットに働く場合もあります。
たとえロボット掃除機を買わなかったとしても、ローベッドでもそれだけの隙間があるならお掃除シートや掃除機を使っても汚いホコリを取れなくもありません。
ですので、できるだけ「ロボット掃除機対応」と明記されたベッドを探すと良いのではと思います。
汚い寝室を阻止する汚れにくいベッドとは?
次に、そもそも汚れにくいベッドを買うことでベッドを綺麗に保ち、それが寝室の掃除対策につながる方法を説明していこうと思います。
「汚れ」と大雑把に書きましたが、ベッドで防止できる汚れとして具体的に汚いカビに焦点を当てます。
カビの胞子は空気中のどこにでも漂っているのですが、それがどうして繁殖するのかというと、そこに水分となる湿気があるからです。
湿気があればどこにでも繁殖します。
カビは適度な温度、水分、栄養ベッドではその要素がそろいやすく、うっかりしていると簡単に汚いカビが生えてしまったりします。
カビが生えるとさらに勢力を伸ばそうとカビの胞子を空気中に飛ばします。
それが人の体内に入ると様々な病気やアレルギーの原因になります。
寝室の空気を綺麗にするにはカビ対策に向くベッドを
寝室でベッドのカビ対策を考えるとき重要なのが湿気対策です。
もちろん掃除などでカビの栄養をなくすのも大事ですが、そもそものベッド選びで差が出るのが湿気の放散のしやすさです。
湿気がたまるのは、それが放散できないからです。
つまり通気性の問題です。
通気性の確保には空気が動くスペースが必ず必要になります。
ですので、やはり、掃除のしにくさでも難があったフロアベッドなどの低いロータイプのベッドは、床との間に隙間が少なくどうしても通気性が悪くなってしまいます。
しかも脚付でない場合、ベッド下の通気が四方のフレームで遮断されてより通気悪くなります。
例えば布団をフローリングに直接敷いて寝ていて、フローリングと敷布団の接触面がともに汚いカビて黒ずんでしまった経験を持っている人もいるのではと思います。
布団と床に空気の逃げ道がなければないほどカビやすくなるのです。
ですから、カビ対策を考える場合もやはり、低いベッドよりも多少高さのあるもので、ベッドの床板がすのこや網状になっているものが良いでしょう。
また、ベッドを置く場所についても、壁にくっつけて置いていると、壁とマットレスの接触面が汚いカビて黒ずんでしまう場合もあります。
理想としては寝室の中央にドカッと少し高さのあるベッドを置くのが良いのですが、それができない時は、壁から少し離して置くと良いでしょう。
また、ベッド下収納付きのベッドも通気性が悪くなりがちなので注意が必要です。
綺麗な寝室のために理想的なベッド例
次に、これまでに説明した掃除のしやすさと汚れにくさを備えたベッドを例に出してみます。
汚い寝室を作りにくいベッドで、綺麗の維持が簡単になります。
ヒノキとスギの高さが調節できるすのこベッドで汚いカビを防ぐ
このベッドは一見ごくごくスタンダードなベッドですが寝室を綺麗に保つのに大変向きます。
このベッドの良いところはまず無垢のヒノキとスギが使われているところです。
多くの木には湿気を吸ったり放散させたりして湿度を調節してくれる機能があるのですが、中でもヒノキとスギにはその機能が高く備わっています。
特にヒノキはトップクラスと言えます。
床板もすのこになっていて汚いカビを防ぐのに大変効果的なベッドです。
さらに高さが調節できるので、それこそロボット掃除機が入るだけの高さににしてみたり、さらに掃除機を滑り込ませやすく高めにしてみたりなど、使い勝手で選べます。
すっきりシンプルなスチールベッドで寝室が清潔かつオシャレに
このベッドはスチール製のパイプベッドになります。
スチールは強い素材なので、比較的細い骨組みでシンプルなベッドを作りやすかったりします。
パイプベッドだと床板部分がスチールのネット状になっているものが多く、通気性が大変良いく汚いカビも防ぎやすいです。
木製のベッドだとフロアベッドのように脚部分が4面とも板状になっているものや、前後の2面が板状になっているものも多いのです。
パイプベッドの場合、脚付でベッド下がすっきりしたものが多く掃除もしやすかったりします。
また、このベッドは何よりもオシャレです。
オシャレなベッドをそろえることで部屋に対する意識も高くなり寝室の綺麗を維持するのにも役立ちます。
寝室が汚部屋になると
寝室はリラックスして眠り体を休める場所です。
そんな寝室がが汚部屋になってしまうと、ハウスダストでアレルギーを発症したり、風邪をひきやすくなったり、ダニにかまれて痒さと赤いできものに悩まされたりしかねません。
何か原因不明のだるさ、咳、鼻炎、頭痛、体の痒みなどがある人も、実は汚部屋が原因である場合も考えられます。
また、体ばかりでなく精神的にも落ち込んだり元気が出なかったりという風になってしまう可能性もあります。
部屋は心の状態を表すことも多いです。
逆に、部屋の状態を整えることが心を整えることにもつながったりします。
まだ汚部屋ではなく汚い寝室にとどまっているうちに手をうちましょう。
さいごに
汚部屋には程遠い綺麗で健康的な寝室を維持しようとする時、ベッド選びをはじめそもそもの家具選びが大変重要です。
家具はしょっちゅう買い替えるものでもないので、一度設置したらそのメリットデメリットと付き合いながらの生活が長く続くことになります。
ですから、最初に掃除しにくく汚れやすいものを設置すれば、そのデメリットの影響をずっと受け続け汚い寝室ができあがります。
その蓄積が汚部屋への道になってしまったりするのです。
逆に掃除しやすく汚れにくい部屋を最初に作れたなら、その後もそれを維持しやすくなります。
ぜひ、ベッドを検討するこのタイミングを好機としていただけたらと思います。