「ベッドが嫌い」とバッサリ切り捨ててきた方もいらっしゃるでしょう。
中には、ベッドで寝るのは旅先のホテルか入院かといったところで、その都度落ち着かないような気分になったりするという方もいらっしゃるのではと思います。
ある調査では、普段ベッドで寝ている人と床に直接布団を敷いて寝ている人はほぼ同じくらいの割合でいるそうです。
世代的な偏りもありそうですが、最近ではフローリングの洋室も増えているので、私は圧倒的に前者が多いのかと思っていましたが後者も決して少数派でもないようです。
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布団もぶっちゃけメリットばかりじゃない
実際ウチでは季節によってベッドで寝たり布団で寝たりしています。
ですので、どちらにもメリットとデメリットがあるのを身をもって感じています。
布団派の方でもいくらベッドが嫌いと言えども、布団がメリットばかりではないことをよくご存知ではないでしょうか。
むしろ少し惹かれる気持ちもあったりするのではと思います。
今回はそんな言わば「食わず嫌い」状態の方に、ぜひベッドのことも知っていただけれたらと思いまとめることにしました。
ベッドと布団を比較してみた
次の一覧表で、それぞれの違いを比較してみました。
ベッド | 布団 | |
高さ | 高い | 低い |
寝心地 | かため | 比較的やわらかめ |
寝た時の解放感 | ベッドが高くなるにつれて少なくなる | あり |
転落の危険性 | ベッドが高くなるにつれて大きくなる | 少ない |
上げ下ろし | なし | あり |
部屋での存在感 | あり | 少ない |
ザッとこんな感じではないでしょうか。
大きな違いは高さによるところと、ベッドがずっと設置しておくのに対し、布団は上げ下ろしが必要になるところかと思います。
高さに関しては開放感や転落の危険性にも影響し、上げ下ろしに関しては部屋での存在感にも影響します。
また、他にもこれらによって影響をうけることがあるので、それも含め次にそれぞれのメリットとデメリットを詳しく説明していこうと思います。
ベッド嫌いな方は布団で十分ですか?
どうしてもベッドが嫌いな方も、では、布団で十分なのですか?
これは冒頭でも少しふれましたが、布団派の方が一番その辺のことはご存知だと思います。
ですので、次に、まず布団を直接床に敷くスタイルについてそのメリット・デメリットを明確にし、改めて問いかける材料にしようと思います。
「低さ」と「上げ下ろし」に項目を分けて説明していきますが、
これを読んでくださっている方にはどれも日々感じられていることかと思います。
布団の「低さ」のメリット
ベッドが嫌いな原因の1つが高さだったりすることも多いでしょう。
布団を床に敷いて寝ることの大きなメリットはその低さです。
布団から外れてしまっても、転落というよりかはみ出てしまったという感じになります。
そのため、寝相が悪くて落ちたり、夜中にトイレに起きて寝ぼけて落ちたりなどしてケガををする危険性が少ないです。
ですので小さなお子さんと一緒に寝ようという時も不安が少なかったりします。
子供が小さいうちはと家族全員で布団で寝ている家庭も多いです。
他にも、やはり低いと天井からの圧迫感もほとんど感じませんし、ゆったりとした開放感の中で眠れます。
こういったことから、布団の低さから大きな安心感と開放感の中で落ち着いて眠れるメリットがあります。
布団派も頷く「低さ」のデメリット
布団派の人にとっても、起き上がる時の立ち上がりにくさはやはりデメリットかと思います。
ベッドだと椅子に腰かけたような座った状態からスッと立ち上がれますが、床の上の布団だと寝ていて緩んだ筋肉を使って、比較的労力をかけて立ち上がらなければならなりません。
これは布団で寝ていた方がベッドに寝るようになると一番便利に感じるところです。
先ほども少しふれましたが、寝ているときは筋肉や靭帯などもリラックスしている状態です。
目覚めて起き上がる時は、体が活動的な状態になるための準備がまだ十分に整っていなかったりします。
ですので、特に足腰や体の関節にトラブルを抱えている場合、ベッドだと負担が少なくゆっくり立ち上がれるので大変おすすめです。
布団派で実際困っている方もいるのではと思います。
災害時も布団のように低いと・・・
また、突然の地震などの災害で家具などが倒れてきた時、布団だと低いのでまともに倒れてくる可能性がありますが、ベッドのように高さがあると多少つっかえたりして直撃を免れやすかったりします。
あと、身をもって知ったデメリットですが床に布団を敷いて寝ると冬は寒いです。
みなさんも体感されているでしょうか?
床暖房があるお宅だとヌクヌクあったかく寝れそうです。
床暖房ではなく、ファンヒーターやエアコンだけなら暖かい空気は上に行くのでなかなか温まりません。
冷たい空気は下に行くので夏場のエアコンの部屋は快適かもしれませんが、逆に冷えすぎに注意しないといけないかもしれません。
布団の「上げ下ろし」のメリット
布団の上げ下ろしはけっこう大変だったりします。
布団を敷いて寝る場合、布団の上げ下ろしは毎日必ず行わなければいけません。
万年床はもってのほかです。
特にアレルギーがあったり気管支が弱い方には絶対です。
窓を開けて換気しながら行うとなお良いでしょう。
布団の上げ下ろしでカビを防ぐ
なぜ、これほどまでに万年床を恐れるかと言うと、皆さんもご存知のことと思いますが、床に布団を直接敷くスタイルはカビが生えやすいからです。
寝ている間にかく寝汗はコップ一杯分とも言われ、体質や気温の変化によってもその限りではありません。
冬でも布団を上げると床に水滴が見えるくらいに布団も湿っていたりします。
ですので、必ず床と布団を離してそれぞれを乾燥させる時間が必要なのです。
面倒ではありますが、そこにはカビを防ぐこと以外のメリットもあります。
布団の上げ下ろしはちょっとした運動になる
毎日行う布団の上げ下ろしは持続的なトレーニングになります。
毎日の積み重ねが年を取った時に大きくプラスに働きます。
布団の上げ下ろしでスペースを多目的に使える
また、布団を上げ下ろしすることで、日中は部屋のスペースとして布団を敷いてあったところも多目的に使えます。
部屋数の少ないワンルームなどでは特にその点が便利になります。
メリハリのある健康的な生活に
ベッド嫌いさんにとって布団の上げ下ろしは毎日の戒めのようなルーティンワークにもなりますし、就寝時間と活動時間をはっきりと切り替えるスイッチのようにも働きます。
テキパキとメリハリのある生活を送るのことができるのが布団の上げ下ろしの最大のメリットかと思います。
布団派も困っている「上げ下ろし」のデメリット
ズバリそれは面倒くささです。
私も実は面倒で布団を上げず、カビが生えたことがあります。
時間がどうしてもない時はそのままガバッと二つ折りでもいいので、なんせ通気を確保する必要があります。
それと忘れてはならないのが、布団を上げて片付ける場所が必要になるというところです。
必ずしも押し入れと言うわけではなく、布団干しに毎日かけて干すスタイルでも良いでしょう。
どちらにしても、布団を片付けるスペースを考える必要があります。
その他布団のメリットは「手軽さ」
布団は敷くだけで手軽に就寝スペースにすることができます。
ですから、例えば小さいお子さんがいる家庭で、小さいうちだけ一時的に家族みんなで寝ようという時、布団さえあれば簡単に並んで寝れます。
お子さんが増えた場合も布団を増やして並べるだけで良いので手軽です。
また、小さいお子さんの場合、おねしょの心配もあります。
防水シートなどもありますが、間に合わずに布団も濡らしてしまうこともあります。
ベッドの場合ですと、マットレスを丸洗いと言うわけにはいきませんが、布団なら洗えなくもありません。
そういった手軽さが布団の強みかと思います。
ベッド嫌いさんはこんな布団の手軽さに惹かれている部分が多いのではと思います。
ベッドのことを本当に知っていますか?
ベッド嫌いな方は冒頭にも書きましたが、「食わず嫌い」状態であるだけの場合もあります。
ですので、次にベッドについて「高さ」と「上げ下ろしなし」という項目に分けてメリットとデメリットをみていき、さらに認識を深めていこうと思います。
ここでは、先ほど説明した布団のメッリトとデメリットに対応する部分も出てきます。
より具体的なイメージを交えて説明していきます。
ベッド嫌いさんに教えたい「高さ」のメリット
まず、ベッドの高さのメリットを説明していきます。
布団のところでもふれましたが、一番はやはり起きた時に立ち上がりやすいところです。
スタンダードなものは腰掛けられる高さのものが主流です。
ですので、腰掛けるのも立ち上がるのも簡単です。
時には、ワンルームの部屋ではベッドとしてもソファーとしても使われたりもします。
ベッドの高さがあればあるほど収納力も大きくなりと多様性も広がる
また、高さがあると下にスペースができ、そこを収納として使えたりもします。
例えば、下の画像のように大容量の引き出しが付いたものもあります。
高さが高いほど収納力は上がります。
例えばロフトベッドで大人の身長ほどの高さになると、収納以外にも小さな秘密基地のようにすら使えます。
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ベッド下の通気性がカビ対策になる
ベッド下にスペースができるということは他にも、そこに空気の通る空間ができることでもありカビ対策にもなります。
ただ、床板がすのこやメッシュになっていればそれも期待できるのですが、合板の一枚板のように通気が確保できない場合は、床に布団を敷くのと同じように湿気が放散しにくくなりカビが生えやすくなります。
ですのでそういった場合はマメにマットレスを立てかけて干す必要があります。
ベッドだと底冷えしにくい
他にも、暑さ寒さに対してもベッドだと高さがあるので、冷えすぎたりすることは防げます。
ただ、ロフトベッドのように高さがあって天井近くにベッドのあると、夏場は暑く感じるかもしれません。
ベッドが嫌いだと感じる元凶「高さ」のデメリット
ベッドが嫌いな理由がその高さにある方も多いでしょう。
高さがでると布団のところでもふれたように、やはり転落の危険など安全面の不安が出てきます。
腰掛けれるくらいの高さですとそれほど高くないので、万が一転落しても大ケガにつながる可能性は低いかと思います。
心配な場合はクッション性のあるマットを敷くなど工夫もできます。
また、例えばロフトベッドのように大人の腰の高さを超えると、ベッドに上るのにハシゴを使わないといけなくなります。
どうしても慣れないうちは不便や危険を感じたりしそうです。
ハシゴではなく階段付きのものもあり、そうなると上り下りの不安は少しマシになるかと思います。
他にも、高くなればなるほど部屋の中の存在感も増し部屋が狭く感じたりします。
「高さ」が気になるならローベッドという選択も
このようにベッドが嫌いな理由が高さにあるなら、例えば下のようなフロアベッドはかなり低いです。
これは家族で寝れるほどの大きさにする場合、セミシングル、シングル、セミダブル、ダブルの内の2台をくっつけて使います。
ですので、例えば、子供が小さいうちはベッドを連結して寝て、子供が大きくなったら分割して1台は子供部屋で、もう1台は夫婦の寝室でといった使い方もできます。
低さも寝心地も得られるので、床に布団を敷いて寝ていて低いのは気に入っているものの、何だかやっぱり寝心地がかたくて体が痛むという人にうってつけだったりします。
ただ、注意したい点として、どうしても床とも近くなり湿気がこもりがちになるので、定期的にマットレスを壁に立てかけるなどして、干すようにする必要があります。
また、低いので収納は望めません。
布団派もうらやむ「上げ下ろしなし」のメリット
布団の上げ下ろしはメリットもありますが、やはり面倒でもあることは説明しました。
ベッドはというといちいち出したり片付けたりの手間がいりません。
ずっとその場に設置して使うので気軽にすぐ使えます。
ちょっと寝転びたいなと思ってもすぐに寝転べます。
また、他のラックや椅子などと一緒で家具として、インテリア性や機能性も重要になります。
ですので、色々な種類のものが販売されていて、部屋の雰囲気や利便性をより良くするのに役立ちます。
「上げ下ろしなし」のデメリットはベッドスペースの問題
布団のように上げ下ろししなくてもいいというのは、反面、片付けたり出したりすることができないということでもあります。
つまり、常にベッドという大型家具が部屋のスペースを占めるわけです。
サイズも色々あり、しっかり確認して買わないと大きすぎてドアが開けられないとか、窓が使えないとかいう事態になりかねません。
また、ベッドとしての機能だけだと就寝時以外は使いません。
寝室としてだけ使う部屋があるお宅ならそれで十分ですが、例えば、ワンルームの部屋の場合はそうなると寝る以外の間はデッドスペースでしかなくなったりします。
ただベッドには色々な種類のものがあり、次からのようにスペースの有効利用に特化したものも多くこの限りではありません。
折りたたみベッドですっきり片付く
ベッドの中には収納だけではなく、多機能に使えるものがいくつかあります。
例えば下の折りたたみベッドだと片付けることが可能です。
さらに電動のリクライニングが付いており、ソファのようにも使えます。
必要のない時は畳んで部屋の隅や別の部屋にしまっておけます。
多機能なロフトベッドでオールインワン
「高さ」のメリットでも少しふれましたが、次のように多目的に使えるものも便利です。
収納としても良いですし、デスクを置いてもテレビを置いても良いでしょう。
ソファーを置いてリラックススペースにしても良いですし、これだとさらにカーテンも付いているので、趣味の小部屋として秘密基地のようにカスタマイズしても面白そうです。
ロフトベッド1台分のスペースを立体的に多目的に使えます。
スペースの有効利用を考える時、最も優れているのではと思います。
布団派が気になる寝心地の違いは?
ベッドが嫌いな理由にその「やわらかい寝心地」だと答える方もいらっしゃるでしょう。
普通のマットレス付きのよくあるタイプのベッドの場合、20㎝前後の厚みのマットレスが付属します。
マットレスにも色々やわらかいものからかたいものまであります。
それにしても、床に直接布団を敷いて寝るよりは比較的やわらかめとも言えますが、実際は選ぶベッドによっても大きな違いがあります。
変わらない寝心地なら畳ベッド
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畳ベッドなら床に布団を敷いて寝るのと同じように布団を敷いて寝られます。
寝心地は変わりませんが、高さがあるので収納もありますし、立ち上がるのも楽になります。
変わらない寝心地のすのこベッド
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これは床板がすのこになっており、やはり変わらない固めの寝心地になります。
すのこベッドはやはり湿気が逃げやすいのでカビの心配も少なく、衛生的にも使いやすいです。
ベッドのマットレスを食わず嫌いでいるのはもったいない!
このように床で寝るのと変わらない寝心地が得られるものも多くあるのですが、ベッドの厚いマットレスならではの体にフィットする寝心地も大変心地良く、食わず嫌いでいるのはもったいないように思います。
マットレスは素材や構造などを研究され続けていて、いまだに新しいものがトレンドになったりします。
そんな中で、主に取り入れられているのは、ボンネルコイルとポケットコイルという構造のマットレスです。
ボンネルコイルは従来からありますが、特に最近では新しい方の構造のポケットコイルを使われる方が増えているように思います。
ポケットコイルマットレスでベッド好きになるかも!
ベッドが嫌いという方も、まあ一回寝てみてほしいなと思います。
家具屋さんで実際に寝転んで体感できるところもあるので、説明よりも何よりも、ぜひ、一度足を運んでいただきたいと思います。
ポケットコイルマットレスは体圧を分散できるという風によく言われるのですが、それはポケットコイルの構造にあります。
一つ一つの独立したスプリングが、マットレス全体にいくつも点状に並ぶ構造になっています。
ですので、部分部分の点でそこにかかるだけの体圧を支えるので荷重を分散して支えることができ、一部分の荷重でマットレス全体が沈み込むこともありません。
仰向けで寝るとまっすぐ立っているのと同じような無理のない姿勢で眠ることができます。
また、例えば夫婦で寝る場合など、どちらかが朝早く起きたらその振動でもう一人も目を覚ましてしまったりします。
ポケットコイルだと振動が伝わりにくいので、そーっと起こさずに自分だけ起きるということもできそうです。
実はベッドでなくても使える薄型ポケットコイルマットレスも
このタイミングで書きにくいのですが、実は必ずしもベッドでなくても、
床に直接敷いても使える薄型のポケットコイルマットレスもあったりするのです。
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このマットレスはポケットコイルなのに、三つ折りにして畳むこともできるので大変便利です。
できれば、ベッドの厚いマットレスを体感していただきたいです。
でも、やっぱりどうしてもベッドは嫌だという人の寝心地をさらに良くするのに役立つのではと思います。
さいごに
「ベッドが嫌い」という方にも、その良さがわかっていただけたでしょうか?
布団の良さももちろんありますが、ベッドでは布団では得られないところを補完できます。
もちろん逆も然りです。
今現在、床に布団を敷いて寝ている方が今回この記事を読んでくださっていると思うのですが、果たして、その寝方で満足されているでしょうか?
立ち上がりにくいとか、体が痛いとか、収納がもうちょっと欲しいとかそういったことはないでしょうか?
布団で十分満足しているのならそれが一番良いです。
つまりは自分にとってどうかということが大事ですから。
でも、もし、何か思い当たることがあるなら、ベッドを検討されるのも良いのではと思います。
思いのほか睡眠の質が良くなったり便利になったりして、より満足できる生活がそこにあるかもしれません。
ぜひ毛嫌いせず、この記事を参考にしていただいてちょうど良いものを探していただけたらと思います。
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