二段ベッドで部屋を分けることに行き着くプロローグからお話しします。
よく結婚して数年ほどして、まだお子さんが生まれるか生まれないかという時期に、子どものことを思うといよいよ家を買っちゃおうという風になったりします。
その当時もしっかりと将来のことを考えてフレキシブルな間取りがいいと、子供部屋に12畳とか10畳とか、子どもが2人できても真ん中に壁を作れば2部屋になるように考えて、広めの部屋を準備される方も多いです。
いざ、子どもが1人生まれ2人生まれスクスク成長し、いよいよ上の子が小学校入学というタイミングで、まず、第一期「子ども部屋の壁どうする?問題」にぶち当たります。
目次
第一期ではまだ部屋を分けるのに抵抗も
この上の子が小学校に上がるこの時期、迷いなく壁を作られる方もいるにはいます。
そういった場合だと、兄弟の部屋それぞれにベッドや机を揃えることになります。
しかし、中にはなんだかまだ部屋を分けるのは早いように思って、迷いのあるご家庭もあったりします。
でも、やっぱり、ちょっとは自分だけの場所というのを持つ必要もあるかもしれない。
自立心などを育てたいと思うと、パーソナルスペースを少しは意識できてもいいかもしれない。
すごく迷います。
そんな言わば中途半端な時期にでも重宝するのが二段ベッドだったりするのです。
第一期では二段ベッドでゆるく部屋を分ける
方法はただ部屋の真ん中に二段ベッドを設置するだけでいいです。
これだけでその両サイドのスペースを分けることができます。
例えば、上の段は上の子のスペース側にハシゴが来るように、下の段は下の子のスペース側に入り口が来るようにすると、より雰囲気が出るでしょう。
分け方がゆるいので個室感は少なくなりますが、なんとなく自分のスペースというのができます。
まだ、下の子も小さいですし、上の子にしても小学校に上がるタイミングということなら、二段ベッドは遊び場になってしまうことも多く、
まだ子どもたちがそこで寝ることはないかもしれません。
二段ベッドってなんだか子どもをわくわくさせるような魅力があります。
そうやって遊んだりして段ベッドに慣れていけるので、準備段階としてはそれでいいのではと思います。
ただ、ベッドの上で飛び跳ねたりするとベッドの底が割れてしまい、最悪ケガをする可能性もあります。
また、高さもあるので、特に上の段から落ちてしまうと大変危ないので注意が必要になります。
第二期「子ども部屋の壁どうする?問題」勃発
第一期の状態で上の子が小学校中学年くらいまではいけると思いますが、高学年になってくるとそろそろ思春期にさしかかりますし、一人の時間をとりたがるようになったりもします。
また、中には中学受験を考えだす子もいたりもするでしょう。
第一期で部屋を分けることはしましたがゆるい分け方なので、下の子のことがうるさく感じたり、邪魔に思ったりするようになる場合もあります。
しかし、下の子の立場から見ると、まだ、完全に壁を作るには早いような気もしたりして、また、もう一段階中途半端な時期に差し掛かったりします。
第二期では二段ベッドにちょっと工夫してみる
第二期になるともう少しはっきり部屋を分けることを考えるといいでしょう。
その方法としてはいくつかあるのですが、簡単なDIYで解決できたりします。
ネット上にも皆さんがあれこれ工夫されている画像などがたくさん上がっているので、できそうなものを試されるといいと思いますが、よくされることの多い方法を説明しておきます。
ただ、どうしてもDIYが苦手だという場合は、第二期をスキップして壁の設置を考える第三期に移るといいでしょう。
①上下段それぞれにカーテンをつける
上の段と下の段それぞれにグルっとカーテンをつける方法があります。
カーテンの付け方も色々あって、カーテンレールでもいいですし棒でもいいですし、軽いカーテンなら針金でもできなくはありません。
カーテンレールにはいくらでも曲げられるものもありますし、上の段につける場合、ビスなどの穴を空けたくないという時は、突っ張り棒を使ってもいいでしょう。
カーテンはそれぞれ子ども達にお気に入りのものを選んでもらうと、より愛着も沸くのではと思います。
②上下段それぞれに壁を作る
上下段それぞれの部屋の背面になる部分に壁を作る方法があります。
ホームセンターなどで板を買ってきてDIYします。
壁は背面だけでもいいですしコの字型でもいいですし、L字型でもとりあえず入り口部分は開けて作ります。
しっかり作りこめた場合、これで「子ども部屋の壁どうする?問題」が解決したりします。
業者さんに壁を作ってもらうのに比べると、費用がかなり抑えられるというメリットもあります。
注意事項としては、板には色んな重さのものがあるので、できるだけ軽い素材で作る方が安全かなと思います。
それにしても、ベッドだけに荷重がかかりすぎないように、別に柱を立てるなど荷重を分散できるように考えるといいでしょう。
また、壁で囲うとその中が暗くなるので、照明などの工夫も忘れないようにしましょう。
他にも、もしやはり第三期の対応として、ゆくゆくは業者さんに頼んで壁を作るということを想定している場合は、必ず、壁を解体できるように作っておく必要があります。
そうでないと二段ベッドをそれぞれの部屋でばらして使う時大変になります。
やっぱり第三期を迎えた場合
次第に下の子も高学年に差しかかかり、いよいよちゃんと壁を業者さんに頼んで作ってもらおうという風になる場合もあるでしょう。
さらに大きくなって中学生、高校生、大学生になることを考えると、お付き合いしている人を連れてくることがあったりするので、しっかりプライバシーを守る必要があります。
ですから、やはり、しっかりプロの手で壁を作って部屋を分ける方がいいという判断も理解できます。
また、第一期からスキップでこの第三期へ移られる方もいらっしゃると思います。
第三期で壁ができても二段ベッドなら分けて使える
いよいよ壁ができても、二段ベッドのほとんどのものが、分けて1台1台それぞれの部屋で使えるのでまた買いなおす必要がありません。
ただ、マットレスだけは買い替えてもいいかもしれません。
二段ベッドの場合は、転落の危険からマットレスは薄いものしか使えませんでしたが、1台1台で使うなら厚めのマットレスに買い替えても問題なかったりします。
寸法の合うものを見つけて、心機一転するのもいいでしょう。
どんな二段ベッドを選んでおけば便利か
ここまでに説明したように、二段ベッドはうまく使うと部屋を分けるためにも使えますし、個室でそれぞれ使うこともできますし大変長く使えます。
しかし、二段ベッドには色んなタイプがあり、ものによっては部屋を分けるような使い方に向かなかったり、長く使うのが難しくなったりします。
ですから、そもそもどんな二段ベッドを選んでおけば便利なのかということについて説明しておこうと思います。
●ちょうどいい高さの二段ベッドを選ぶ
二段ベッドでも若干高さの違いがあります。
あまり低すぎると、特に下の段の使い心地が不便になりますが、高すぎると今度は上の段が天井に近づいてしまうので不便になりますし、何より転落すると危険です。
また、上には照明がついていたりエアコンがついていたりするので、それらに近づきすぎることのないようにします。
また、ベッド下にたくさん収納できるスペースが欲しいとなると高さがあったりするので、下の段であっても高くなってしまう場合があり、やはり転落の危険もあります。
ただ、部屋を分ける目的に焦点を当てるならば、上の段と天井、下の段と上の段の床板の高さの差が開きすぎない方が、第二期でカーテンをつけたりDIYで壁を作ったりする時にある程度大きさを揃えられます。
天井までの高さはお宅によって開きがあるので、必ず測ってみてちょうどいいものを選ぶといいでしょう。
●耐荷重の大きいものを選ぶ
ベッドの耐久性の目安として耐荷重があります。
二段ベッドの場合は90㎏程のものが多い印象があります。
90㎏あれば大人が寝ても大丈夫なくらいですが、もちろん体重によると頼りなかったりします。
また、子どもが小さい間は二段ベッドで遊ぶことが多いと最初の方にも説明しましたが、いくら大人が注意して見ていても飛び跳ねて遊んでしまうことがあり、
子どもの体重以上の思わぬ荷重がかかってしまう場合があります。
他にも、部屋を分ける時に第二期のようにDIYで壁を作ると、柱も作っても多少荷重がかかるようになったりします。
そういったことを加味して考えると、耐荷重は大きければ大きいほどいいでしょう。
二段ベッドの場合、100㎏以上あれば耐荷重がある方だったりするので、それを目安に、より耐荷重のあるものを選んでいただけたらいいと思いますが、下のもののように耐荷重900㎏というものも最近ではみられるようになりました。
●部屋を分けるには木の二段ベッドの方がいい
また、大事なのが二段ベッドの素材になります。
二段ベッドにはスチールのものもありますが、今回のテーマのように部屋を分けることを考える場合、木の方が便利だったりします。
第二期でカーテンをつけたり壁を作ったりする時、スチールだとちょっとビスや釘を使うにも使いにくかったりします。
木ならDIYでも扱いやすいので、こちらの方がおすすめになります。
また、スチールの二段ベッドはどうしてもきしみやすかったするのですが、木だと安定感があって比較的きしみにくいので、今回のようにあれこれ手を加えようという時も安心だったりします。
●コンセントと棚がついている方がいい
壁を作って暗くなってしまった時、コンセントと棚があればちょっとした照明を置くことができます。
特に壁を理由にしなくても、コンセントと棚は大変便利に使えます。
ベッドで本を読むのに没頭したい時も照明があると読みやすいですし、棚があると本を置いておくこともできます。
スマホもゲームも使いやすくなるでしょう。
さいごに
二段ベッドで部屋を分けるためにあれこれ手を加える時、必ず安全に使えることを配慮していただきたいと思います。
うまく作ることができたら、さらにそこは子どもがわくわくできる空間になるでしょう。
二段ベッドはそもそも二段でも分けて1台1台でも使え大変多機能なベッドですが、他にも部屋を分ける以外にも便利な使い方が色々考えられたりします。
例えば、二段ベッドの中には1台1台分けて使う時、それぞれのベッドの高さが同じで、ピッタリくっつけてビッグサイズのベッドとして使うことができるものもあります。
これなら、子どもが小さい時は家族みんなで寝るベッドとしても使えます。
つまり、小学校入学を起点にしなくても、もっと小さい幼児期から小学生、中学生、高校生、大学生、社会人となっても使い続けることが可能なものすらあるのです。
ぜひ、しっかりした良い製品を選んで、できるだけ長く使っていただけたらと思います。
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