広いベッドを使いたいという時、最近では2台のベッドをぴったり並べる方法をとられている方が増えています。
これだと使い勝手も広がりますし、長く使い続けるにも大変向きメリットも多い反面、うっかり失敗しがちなこともあります。
今回はベッドをぴったり並べる時に失敗しがちなことを紹介することで、購入の際の参考にしていただきたいと思っています。
また、意外と皆さんが気付かれていないようなメリットもあったりするので、そういった点も紹介し、皆さんの使い勝手の幅を広げていただけたらと思います。
ベッドをぴったり並べる時の失敗パターン
では早速、ベッドをぴったり並べる時の失敗しがちなパターンの紹介に入ります。
まずこの点を押さえておかないとすごく不便になる場合もあります。
①ぴったり並べることができなかった
どんなベッドでもぴったり並べられるわけではありません。
ベッドの長さや幅、高さなども一定の規格があるわけではありません。
同じベッドの種類だとぴったり並べることができるものも割と多くありますが、必ずしもそうであるわけでもないのです。
脚付きマットレスベッドを買い足して並べる時は注意!
意外と失敗しがちなのが、今持っているベッドにもう一台買い足して大きくしようという時です。
中でも特に注意したいのが、下のもののようにフレームのない脚付きマットレスベッドの場合です。
脚付きマットレスベッドはぴったり並べるのに大変向くベッドでもあるので、これのように最初からセットで買えるものもあります。
これだとまず失敗はないでしょう。
しかし、このタイプの場合、たとえ違う種類であっても見た目はだいたい同じように見えるので、買い足す時にうっかり違う種類のものを組み合わせてしまう場合があります。
見た目もサイズも同じように見えても、微妙にマットレスの厚みが違う場合もありますし、内部の構造が違ったりして弾力が全然違うという場合もあります。
また、全く同じ種類のベッドであっても、買い足す時にはモデルチェンジしている場合もあります。
フレームのあるベッドにも注意
フレーム付きのものでも、やはりぴったり並べられるということが特徴となっているベッドがあります。
どうせならそのようなベッドを同じ時に2台買っておくと失敗が少なくなるのではと思います。
フレームのあるベッドでも同じ種類のものなら、マットレスとフレームの側面がそろってさえいればいいわけですが、ちょっとしたネジのでっぱりなんかが邪魔をしてぴったりとはならない場合もあります。
もちろんそれでも1~2㎜ほどの隙間ならマットレスを寄せれば問題ないでしょうが、あまり隙間が空くようだと、冬なんかはその隙間から冷気が入ってきてしまったりします。
最初にぴったり並べられるベッドをセット買いする
この失敗をなくそうと思うと、後で買い足さないですむように最初からぴったり並べることができるようになっているベッドをできればセット買いするといいでしょう。
どうしても必要になってから買い足したい時は、買う時に違いがないかメーカーに問い合わせて確認するといいでしょう。
②ぴったりでも寝転ぶとつなぎ目に違和感
ぴったり並べることができたという場合でも、まだ安心できなかったりします。
どうしてもベッドとベッドのつなぎ目がゴツゴツして、その上で寝ると寝心地が悪かったり、ちょっと痛いというような場合もあります。
マットレスの隅には構造材が入っており、つなぎ目ではそれらが合わさってしまうので、どうしても違和感を感じやすかったりします。
また、ぴったりなのになぜかつなぎ目から冷気が入ってくるというような場合もあるようです。
つなぎ目用のパットで解決する
先ほどの脚付きマットレスベッドの画像をよく見ると、ベッドとベッドの間に何か取り付けてあるのがわかると思いますが、これがつなぎ目用のパットになります。
このつなぎ目用のパットは付属していたり、オプションになっていたりします。
また、別売りの単品でも売られているので、こういったものを使うと違和感が少なくなるでしょう。
ベッドパットなどのカバーリングで解決する
つなぎ目パッドを使いさらにベッドパットなどのカバーリングを使うと、ほとんどつなぎ目がわからなくなるでしょう。
ぴったりと並べるのと同じサイズの1枚物を使います。
つなぎ目パットは使わなくてもベッドパッドだけでも十分な場合もあります。
できるだけ厚みのあるものを選ぶといいでしょう。
ベッドがぴったり並べるといっても、なんだか一体感がないように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これだと一体感もでて違和感なく使いやすくなったりします。
③布団などのサイズで困る
ベッドをぴったり並べることができても、その上に使う布団やシーツなどの寝具がぴったりとはいかないという場合もあります。
市販のサイズがなかなかない
ベッドをぴったり並べる使い方をすると、市販品にはないようなサイズになってしまう場合があります。
幅が微妙に短かったり、長すぎたりといったことも考えられます。
ちょうどいいサイズの掛布団などを選びにくい
また、ベッドをぴったり並べるのは家族全員で一緒に寝たいからという場合もあるでしょう。
例えば夫婦2人、小さい子ども2人という場合、みんなで大きな1つの掛布団や毛布などを使うのはけっこう不便だったりします。
誰か1人の動きがみんなに影響したりするからです。
例えば寝ている間にどうしても掛布団を蹴ってしまう人もいます。
1つの掛布団なら、だれか1人が蹴ってしまうと、みんながかぶれなくなったりします。
じゃあ1人1人で1枚ずつ使おうとなっても、シングルサイズのものでも4枚使うほどのスペースがないという場合もあります。
2人くらいまでなら、1枚の大きな掛布団を2人で使ってもいいですし、それぞれ1枚1枚使っても問題ないでしょう。
しかし、ベッドをぴったり並べる方法だと好きな大きさにできなくもないので、家族みんなで寝たいという方に選ばれやすい方法だったりします。
ベッドは満足いく大きさにできたとしても、布団は既成のサイズであることがほとんどなので選び方が難しくなりがちだったりするのです。
人数が多い場合は最初に大きな掛布団を買ってしまわない
対策としては、一緒に寝る人数が多い場合は、最初に大きいサイズの掛布団や毛布などを買ってしまわないで、今まで使っていたようなものでしばらく様子をみる方がいいでしょう。
そのうちに必要な大きさであったり枚数であったりがわかってくるので、もし必要ならそのタイミングで買ってもいいのではと思います。
これは私の失敗ですが、ベッドに合わせて一気に大きな掛布団も毛布もベッドパッドも買ってしまいました。
ベッドパットはずっと便利に使っていますが、大きな掛布団や毛布はもう使ってません。
ウチには不便な大きさでした。
④へたり方に差が出ることも
またウチの失敗ですが、ウチは3台をぴったり並べる方法で寝ているのですが、体の大きな夫がいつも寝ている部分のベッドだけやたらへたってきているような感じがあります。
これはベッドをぴったり並べる方法でなくて1台のものであっても、特に荷重のかかるところはそうなるかもしれません。
でもぴったり並べていてへたり方に差が出てしまうと、それがつなぎ目部分で段として表れてしまいます。
ですので、ウチは現在夫の部分にはベッドパットを1枚足して段差を補っています。
ベッドをぴったり並べるメリット
ここまでベッドをぴったり並べることで失敗しがちなポイントをたくさん紹介してきましたが、実際は大変メリットが多い使い方だったりします。
失敗しがちなポイントを押さえ、その対処法を知っていたならもう何の問題ないようにさえ思えます。
さらに、この方法のメリットをよく理解していたなら存分に活かしきれるようになるので、ぜひ、次からのメリットもご一読いただけたらと思います。
①ベッドを好きなサイズにしやすい
ここまででも少しふれましたが、ぴったり並べる方法だとベッドを好きな大きさにしやすくなります。
大きいベッドのサイズと言えばクイーンとかキングになります。
クイーンだと幅が160㎝くらいのものを指し、キングだと180㎝くらいのものになります。
ベッドの長さはサイズによって変わるというわけではなく、だいたい195㎝~200㎝のものが多かったりします。
サイズさえあれば組み合わせの自由度が高い
そもそもクイーンやキングのベッドを選ぶと、中にはマットレスが2枚のタイプのものや、2台のベッドをぴったり並べるタイプのものがあったりします。
クイーンだとセミシングルが2つ分で、キングだとシングルが2つ分といった感じになります。
ベッドをぴったり並べる方法だと、サイズさえあればセミシングルとシングルを並べることもできますし、ダブルとシングルや、セミダブルを3台でもよくそこは自由に選べます。
ですので、例えば、クイーンより大きくキングより小さいサイズだったり、キングよりもさらに大きいサイズなど微妙なサイズにすることができたりします。
設置場所の寸法に合わせやすい
サイズの組み合わせが豊富なので、例えば、「あと数㎝小さかったらここに置けるのに」とか「あと数㎝大きければぴったりなのに」という時に、数台をぴったり並べる方法をとるとそれに近いサイズにできたりします。
一人一人の寝やすいサイズから選ぶこともできる
また、場所ではなく、一人一人の寝やすいサイズから選ぶこともできます。
例えば夫婦2人と小さい子ども1人の分をぴったり並べるという場合、体の大きなお父さんはセミダブルにして、お母さんはシングル、子どもはセミシングルといった具合に選ぶこともできます。
②眠りの邪魔をされにくく、しにくくもある
寝やすい大きさをそれぞれ選べるので、ぴったり並べながらもスペース的な余裕も保てて熟睡しやすくなります。
さらに、そもそも1台1台のベッドなので独立性が高く眠りの邪魔をされにくくなります。
例えば先ほどのように、夫婦2人に子ども1人のそれぞれの体に合ったサイズの3台をぴったり並べる場合で説明します。
お母さんと子どもが寝静まっているところに、お父さんだけが夜中に帰ってきて後からベッドに入ってきたとします。
1台のものだと、お父さんが入ってきた時の振動がお母さんと子どもにも伝わりやすくなるので、起こされてしまうこともあったりします。
それぞれの分をぴったり並べる方法だと、同じシチュエーションでもお父さんがお父さんのベッドに入ることになるので、振動が他に伝わることは少なくなります。
他にも、家族のうち誰か1人がいつも早起きだったり、誰かが極端に寝相が悪いなんて場合も眠りの邪魔をされにくくなりますし、自分が張本人だという場合も邪魔をしにくくもなります。
③大きいベッドが扱いやすくなる
大きいベッドだと運ぶのがまず大変です。
単純に大きいですし重いですし、例えば玄関までの道や通路が狭かったりすると運ぶのも大変ですし、最悪運べなかったりします。
なんとか配送の方に運んでもらえたとしても、たいていは玄関までしか運んでもらえません。
家の中も運んでもらったり、さらに組み立ててもらったりすると別料金がかかってくるでしょう。
仕方なく自分で運ぼうと思っても、大きすぎると大変扱いにくく、なかなか一筋縄ではいかないでしょう。
1台1台ばらせるので運びやすい
ぴったり並べる方法で大きなベッドとして使うなら、先ほどもふれましたがキングサイズでも90㎝×2台というように、シングルサイズのベッド2台という風に小さくなるので大変運びやすかったりします。
さらに、スプリットタイプと言われるものだと、シングル1台がさらに2分割できるのでもっと運びやすくなります。
よく部屋の模様替えをする方や、引っ越しの多い方には大変おすすめです。
④必要になったらばらして1台1台で使える
最後に一番の醍醐味を紹介したいと思います。
ベッドをぴったり並べる方法だと、1台ずつで使いたくなったらそうできます。
これは他ではなかなかできないメチャクチャ便利なところです。
例えば先ほどの例と同じように、夫婦2人に子ども1人でそれぞれに合ったサイズを3台ぴったり並べていたとします。
子どもがまだ小さいうちはぴったり並べてみんなで川の字で寝て、子どもが大きくなったら子どもは子ども部屋で1台のベッドとして、夫婦は夫婦の寝室でぴったり並べて大きいベッドとして使うこともできます。
もちろん夫婦でもくっつけないで別々にして寝ることもできます。
子どもの成長や、夫婦の関係性の変化に合わせても柔軟に対応できるので、長く便利に使うことができます。
さいごに
ベッドをぴったり並べる方法だとかなり合理的に無駄なく使うことができるので、私もあれこれ悩んだ末この方法に行き着きました。
ただ、失敗しがちな点も確かにあり、実際に私の失敗についても書かせていただきました。
失敗は後からでも何らかの方法で補えなくはないですが、よくよく考えてみると、買う時の選択の段階で解決できることも多かったなと思いました。
ぜひ、これからぴったり並べるためのベッドを買おうという方の目にこの記事が留まり、失敗の少ないベッド選びをしていただけたらいいなと思います。
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